知らないと恥をかく一般常識の壁

ヘルニアの基本!椎間板ヘルニアってなに?


『 椎間板ヘルニアについて理解してみよう 』


最近、腰が痛くなってきたので病院に行って診てもらったら、ヘルニアの可能性があるとのこと。。。

ヘルニアという言葉は聞いたことがありますが、一体どういうものなのかよくわからなかったので、いろいろと調べてまとめました。

というわけで今回はヘルニアの お話です。

少し長いですが、ひと通り読んでいただければ程度ヘルニアについて把握できると思います。(最終更新:2010年5月)


椎間板ヘルニアってなに?


椎間板ヘルニア ( ついかんばんヘルニア )とは、ヘルニアの一種で


腰椎部分の椎間板の一部が正常な状態を超えて飛び出し、脊髄神経根を圧迫している状態


のことをいいます。難しく言うとこんな感じです。簡単に言うと、


背骨の間にあるゲル状の液体が破れて飛び出して、背骨沿いにある神経に当たっている状態


です。

飛び出た部分が神経に触れることで、痛みや痺れといった症状が出ると考えられています。

ちなみに、このヘルニアという言葉は英語の


" herniation "


をローマ字読みしたものからきています。訳すと、


「 突出 」 「 ものの中身が飛び出したこと 」


です。

でも、椎間板というものがどういったものなのかがよくわかりませんよね。ゲル状のものと聞いても、いまいちイメージしにくいと思います。

そこで、椎間板について説明していきます。


椎間板ってなに?


理科室にあったスケルトン人形の背骨を思い出してみてください。

背骨は 1 本の棒状の骨ではなく、たくさんの小さな骨が積み重なって繋がって構成されていますよね。このブロックのことを


椎骨 ( ついこつ )


といいます。

椎骨は 24 個ありますが、これらの骨が積み木のように重なって構成されているわけです。そしてこの骨と骨の間には軟骨があるのですが、これを


椎間板


といいます。

椎間板は椎骨にかかる圧力をクッションのように和らげて、足からの振動が直接頭に伝わるのを防いだり、体の屈伸やねじっるといった動作を助ける役割を果たしています。


でも、運動不足や老化で腹筋や背筋が衰えると、背骨を支えられなくなるわけです。すると、椎間板が圧迫されて内部の 髄核 ( ずいかく ) が背中側後方に飛び出してしまいます。( ※ 髄核については下で説明します。 )

ただし、飛び出しただけでは痛みは感じません。飛び出した椎間板が、神経に触れることで痛みや痺れ・麻痺を引き起こすと考えられています。酷い場合は激痛により身体を動かせなくなってしまいます。


もう少し詳しく説明すると、この椎間板は以下の 2 つに分かれています。


  • 繊維輪軟骨 ( せんいりんなんこつ )
  • 髄核 ( ずいかく )


です。

わかりやすい例えで、アンパンを椎間板とすると周りのパンが 繊維輪軟骨 で、中のアンコが 髄核 になります。

繊維輪軟骨は強い繊維質で出来ていて、水分も少なく、比較的固いです。一方、内側の 髄核 は 80 %以上が水分で、ゼラチン状の液体になっています。

椎間板ヘルニアは、アンコ が外側の パン を破って飛び出てきた状態のことをいいます。どうでしょう、だいぶイメージできてきたでしょうか?


では次に、「 どんな人 」 や 「 どんな場所 」 がヘルニアになりやすいのかについて見ていきましょう。


どの部分がヘルニアになりやすいの?


腰のヘルニアは、


  • 4 番腰椎
  • 5 番腰椎
  • 仙椎 ( せんつい )


という骨の間の椎間板に起こりやすいようです・・・と言われても わからないと思います。「 背骨の中でも下の部分がなりやすい 」 と覚えておきましょう。


どんな人がヘルニアになりやすいの?


ヘルニアになりやすい人は


20 歳 ~ 40 歳代の軽作業をしている人


と言われています。

特に男性がなりやすいようで、その数は女性の約 2 倍だそうです。

なりやすいタイプの人は、


  • 事務
  • 運転
  • セールス
  • 調理や料理
  • 看護
  • 家事


などの仕事をしている人が挙げられます。

人の体の中で一番早く老化するのが椎間板です。椎間板は 20 歳を過ぎると次第に衰えていきます。年齢を重ねると性質や形が変化して、衝撃吸収の機能も衰えていくそうです。


椎間板ヘルニアの種類は?


椎間板へルニアは、大きく以下の 2 つのタイプに分かれます。


  • 脱出型
  • 膨隆型


です。

脱出型は、前述で説明した 繊維輪 に亀裂が入って、そこから中の 髄核 が完全に飛び出した状態のものです。

膨隆型は、繊維輪 に亀裂が無く、髄核 が 繊維輪 から飛び出さずに、髄核 と 繊維輪 が一緒に膨れ出るものです。


それぞれの症状も違っていて、脱出型ヘルニアの場合は激しい症状が出ますが 数ヶ月 で軽くなります。一方、膨隆型ヘルニアの場合は長引くケースが多いようです。


椎間板ヘルニアの一般的な症状は?


ヘルニアの症状には いろいろなものがありますが、代表的なものをいくつか挙げます。


  • 坐骨神経痛や腰痛がある
  • 立っているとすぐに辛くなる
  • 30 分 以上歩くと腰が痛くなる
  • 少しの間 ( 15 分位 ) でも椅子に座るのが辛い
  • 腰から足先にかけてしびれや痛みがある
  • 下肢に放散痛 ( ビリビリとした痛み ) がある
  • 前かがみの姿勢で痛みが強くなる
  • 膝を伸ばした位置での持ち上げが困難
  • 下肢の一部に触っても感覚が鈍い
  • 座った状態から立ち上がるのが辛い
  • 咳やくしゃみで激痛がおこる


といったものがあります。


椎間板ヘルニアになる原因は?


椎間板ヘルニアになる原因もさまざまです。

いろいろな要素が絡み合ってなることが多いので、一概に一つの理由が原因でヘルニアになるとは言えません。

なので、代表的な原因を以下に書きます。


  • 日常生活での動作
  • 姿勢の悪さからくる骨盤のズレや歪み
  • 内臓の病気
  • 精神的ストレス
  • 骨の老化
  • 椎間板の老化


日常生活の動作というのは、重い荷物を運ぶ際に悪い持ち方をしたり、ゴルフ や テニス・野球 などで腰を強くひねったり、長時間座り仕事や立ち仕事をしたりすることが挙げられます。

これらに共通しているのは 背骨に負担をかけている という点です。姿勢の悪さからくる骨盤のズレや歪みは、悪い姿勢で偏った動作を繰り返すことで起こります。

骨盤がズレて傾いてしまうと、背骨 ( 腰椎 ) も傾きます。また、このズレを支えようと体も歪みます。体がゆがむと、それを支えようとしてさらに骨盤がずれて体が歪みます。これを繰り返していくと悪循環となり、ズレと歪みはどんどん進行していきます。

背骨は緩やかにカーブしています。これを生理湾曲と言いますが、この湾曲が体にかかる圧力を分散させています。でも、この形が崩れてしまうと背骨に大きな負担をかけてしまい、結果的にヘルニアになってしまうというわけです。

体がゆがんでしまうと、ヘルニアのほかにも猫背や O 脚・外反母趾などにもつながります。また、内臓の位置もズレてくるので消火器系の病気にもなる恐れがあります。 


ちなみに、骨の老化は 加齢 や 偏った食べ方 によって進みます。偏った食事をするとカルシウム不足になって、骨粗鬆症や骨の変形の原因となり、ちょっとした衝撃で骨が欠けて椎間板を潰してしまうことがあるようです。

なお、椎間板の老化は 高年齢の方だけのものではありません。椎間板は 20 歳を過ぎると次第に弾力性が欠けていくので、ちょっとした動作による衝撃や圧迫に耐えられず、髄核 が突出してしまうことがあります。

こうなると上の 「 日常生活での動作 」 が引き金となり椎間板ヘルニアを引き起こしてしまいます。


このことから一番の予防策は、普段から姿勢を良くすることだということがわかります。姿勢を良くするには、意識して行う方法もありますが、以下のようなものを生活に取り入れてみてもいいかもしれません。




椅子に座ったときの姿勢から改善していくようにすると、気軽に始められると思います。


また、立ち仕事や重いものを持ったりすることが多い方は、サポーターを使うと腰に負荷がかかりにくくなるので痛みが軽くなります。

まだ使ったことのない方のために説明すると、腰用サポーターは下のようなときに使うと便利です。


  • 「 座っているとき以外も腰の痛みが気になる 」
  • 「 立ち仕事が多くて腰が痛い 」
  • 「 重いものを持ち上げることが多い 」


といったときにサポーターを使うと、腰の筋肉に大きな負担がかからないので楽になります。私も腰が痛いときにサポーターを使うようにしたら、痛みを かなり軽減できるのを実感しました。

一口にサポーターといっても いろいろな種類がありますが、選ぶときは薄手で通気性がいい物を選ぶのがポイントです。これだと長時間の着用でも快適に使うことができますし、夏場でも汗でムレて不快に感じることもありません。また、厚みがないスリムタイプものを選ぶと、洋服の下に着けていても目立たないので安心です。

さらに、スポーツをする際はスポーツ専用のものもあるので、そちらを選ばれるといいかもしれません。なぜなら、スポーツをするときは日常生活の動きとは違った動きをするので、激しい競技スポーツにも対応しているものを選んだ方が快適に使えるからです。

体を動かしても腰をしっかり固定してくれるものであれば運動中もズレなどが気にならないので快適です。また、ムレにくい構造にもなっているので、サポーターをしていても快適に運動ができるといった特徴があります。

以下に腰用サポーターをいくつか紹介します。




一つ目は、創業 70 年の実績を誇る健康機器メーカーである中山式産業株式会社のコルセットです。腰椎を左右からサポートして腰部にかかる負担を軽減させると同時に、背筋の補助にも役立つ仕様になっています。日本製で、素材もムレにくく快適に使えるメッシュ素材。この他にも軽くて通気性に優れている 「 Dr.magico 腰椎コルセット 」 なども用意されているので、比較されてみると良いかもしれません。

二つ目は、整形外科向け製品を 40 年以上にわたり開発・製造している日本シグマックス株式会社の ザムスト( ZAMST ) という製品です。スポーツ向けのサポートとケアを目的とした製品なのですが、スポーツを行う際はこのようなサポーターも選択肢に入れておくと良いかもしれません。

腰への負担を軽くするポイントを抑えて生活すると、痛みがひどくならずにストレスなども軽減できると思います。


年齢によってヘルニアのタイプが違うの?


違います。

髄核 が飛び出す 髄核ヘルニア は、10 代 から 20 代中半迄が多く、30 代では稀です。30 代以降は、膨隆ヘルニア が主流になります。

50 代以降の高齢者になると椎間板の水分が失われ縮んで薄くなり、脊柱を支える筋肉も衰えるので椎間が狭くなります。すると慢性的な 坐骨神経痛 となることが多いようです。そのため、高齢者の場合はヘルニアと言うより 脊柱管狭窄症 ( せきちゅうかんきょうさくしょう ) といいます。

そして、この 狭窄 ( 狭くなること ) が起こりやすいのは、腰椎 5 番と仙骨の間、または腰椎の 4 番と 5 番の間です。坐骨神経痛の一番の原因となります。膝の横、股関節が痛い場合も一様に、この疑いがあるようです。

もしこれが、頚 ( くび ) と肩の間に起これば 頚肩腕症候群 ( けいけんわんしょうこうぐん ) となり、腕・肘・手指 の痛みとなって現れます。頚椎の 1 番 2 番で起これば 「 メニエール症候群 」 となって耳鳴り・目まい・偏頭痛 となって現れます。


ちょっと専門的ですが頭の片隅に置いておくといいかもしれません。


椎間板ヘルニアの治療方法は?


これまでは原因と考えられる突出した髄核を、手術やレーザー光線で除去するという方法が取られていました。

しかし、一時的に良くなっても何日か経つと足に痛みやしびれ、腰痛といった症状が出てくる場合が多く、手術しても完治しないことがありました。

なぜなら、髄核が飛び出した椎間板は、飛び出す前よりも厚さが薄くなってしまっているため、椎体を支えている椎間が狭くなります。すると、神経根が出ている椎間孔も小さくなるので、神経根がしめつけられてしまい再び痛みやしびれが出てくるからです。( ※筋肉が柔軟な若い世代は、うまく治療すれば比較的早く症状が緩和し快復も早いようです )

これは高齢者がなる 脊柱管狭窄症 と同じ状態です。こうしたリスクがあるので、現在ではよほど症状がひどくない限り手術で治療を図ることはないようです。

その代わり、


保存療法


を行います。

治療法については、




でわかりやすくまとめましたので、こちらを参考にしてください。


ヘルニアについてはこんな感じです。

人によって症状は違いますが、手術なしで痛みがなくなることもあります。普段の予防も取り入れながら、ヘルニアと上手く付き合うようにすると良いかもしれません。

参考にしてください。


ヘルニアについて理解してみよう



椎間板ヘルニアに関する書籍






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プロフィール

rino

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あなたには損をしないための最低限の知識がありますか?私は、勉強不足や経験不足から失敗したり、損をしたり、恥ずかしい思いをしたりしたことが多々あります。苦い経験を振り返ってみて気付いたことは、少しでも学んでおけばそうした経験は避けられたというシンプルなものでした。このブログでは、普段の生活の中で損をしないための情報を、できるだけわかりやすく紹介してみたいと思います。同じようなことで悩んでいる方がいらしたら、参考にしていただければ幸いです。

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