皮革の基本!馬革の種類とお手入れ方法は?


『 馬革について理解してみよう 』


前回の 「 牛革の種類とお手入れ方法は? 」 では、牛革には種類があり、それぞれ特徴や価値が変わるということを説明しました。

では、馬はどうでしょう?同じように種類が分かれているのでしょうか?


実は馬も革に種類があり、それぞれの価値も異なります。

違いを理解して バッグ や 名刺入れ、財布 などの小物をこだわりを持って選ぶようにすると、ずっと楽しむことができると思います。


そこで、今回は馬革の種類と特徴についてまとめました。


馬革の種類と特徴は?


皮の質感は牛と似ていますが、牛革に比べて繊維密度 や 厚み、強度 は高くはありません。

しかし、牛革よりも柔軟性に優れているのでジャケットなどの衣料品や、靴のライナー ( 内張り )、椅子などの家具製品に多く使われています。

供給量は世界的に生産数が減少したこともあり不足気味で、全体的な生産量も減少傾向にあります。少ない生産の中から傷の少ない上質な馬革が選ばれるので高値で取引されているようです。

馬革は、


ホース・レザー や ホース・アニリン


とも呼ばれていますが、大きく以下の 3 つに分類されます。


  1. コードバン
  2. ホースハイド
  3. ポニー革


それでは ひとつずつ見ていきましょう。


1.コードバン


コードバンとは農耕馬のお尻の部分から作られる革で、馬革の中でも代表的な種類です。

ヨーロッパで食肉用として生産されている農耕馬 からのみ採ることができます。つまり、サラブレッドやポニーからは採ることができません。

一頭の馬から採れる量は限られていて、世界での供給量もわずかなため、今後入手困難になる素材と言われています。馬革の中では最も希少性が高く、硬くて丈夫なところから 革の宝石革のダイヤモンド とも呼ばれています。

表面はキメの細かい繊維が むき出しになっているので光沢が美しく、なめらかでしっとりとした質感があるのが特徴です。牛革の 2 倍 ~ 3倍の強度を持ちながら重厚な質感と独特の光沢感を持ち、しっとりとした肌触りで持ち主を楽しませてくれます。

キズやシミ、汚れにも強いので長く使えますし、使えば使うほど独特の光沢がでて味わい深くなるので一生ものとして楽しむことができます。主に高級の 紳士靴 や 腕時計のベルト などに使われています。


2.ホースハイド


ホースハイドも上質な素材で高価取引される貴重な馬革です。

美しい光沢と なめらかな手触りが特徴で、持ったときに心地よく手に馴染みます。

牛革よりも強く丈夫でキズが付きにくいので、財布や名刺入れなど長く使うものに適している高級素材です。

近年は生産量が減ってきていますが、1930 年代には衣料に多く使われていたようです。今でも柔軟性が求められるジャンバー や 靴の裏地 に使われています。

ちなみに、衣料品に使われる部分は馬の首周りから前脚の革で、この部分を フロントクォーター と呼びます。フロントクォーターは柔らかく、平でなめらかなのが特徴です。


3.ポニー革


ポニー革とは、その名の通り小型の馬で知られるポニー種から作られる馬革です。

牛革に ハラコ という高級素材がありますが、質感が似ていることから代用されることのある素材です。

軽くて柔らかく手触りがよいのに加え、摩擦に強く通気性があります。特に軽さは他の革よりも優れていて、牛革の半分くらいの重さしかありません。

主に柔軟性と耐久性が求められる靴の内張りや衣類、財布やバッグなどの革小物として使われています。


馬革のお手入れ方法は?


普段は乾いた柔らかい布でホコリを落とす程度で大丈夫です。

このとき力を入れてこするのではなく、優しくなでるように繰り返しホコリを落とすようにします。革靴の場合は皮革用のブラシを使って落とすようにします。

また、少しオイルが抜けてきたと感じたときに念入りにケアしたいときは、水 と 油 と ロウ が配合された皮革用クリームを使います。クリームと言ってもいろいろあるのですが、


デリケートクリーム


と呼ばれるものを選ぶと便利です。

このクリームは丈夫な革製品からデリケートなものまで、ほぼ全ての革製品に使うことができます。ワックスクリームや乳化性クリームに比べるとツヤ出し効果はありませんが、ベタ付かずシミになりにくいのが特徴です。

革製品全般のお手入れに使えるので、初めての方は革製品を買うときに一緒に購入するのをお勧めします。

革によっては色が変わったりシミになることがあるので、全体に塗る前に目立たない部分で試して確認することを忘れないようにしましょう。

以下に代表的なものいくつか紹介します。




スエードには、4 つ目の専用のセットなどが売られているので、こうしたものを利用すると良いかもしれません。

また、雨の日に革製品が濡れてしまったときは、乾いた布で水気を拭き取って、直射日光の当たらない通気性のいいところに陰干ししましょう。


革製品で お勧めのブランドは?


一口に革製品と言っても沢山ありますし、好みによっても変わってくるので、一概にどのブランドが良いとは言えないと思います。

でも、工房の中にはかなりこだわりを持って作っているところもあって、皮素材の取り扱いから縫製や接着までを一貫して行っているところも多くあります。

作られる製品も それぞれこだわりがあるので、それらの特徴を掴んで選ぶようにしてみると楽しみながら買うことができると思いますよ。

たとえば、革小物を扱っているモルフォという会社には CYPRIS ( キプリス ) というブランドがあるのですが、こちらは日本製にこだわっていて、熟練職人のハンドメイドで仕上げられることで知られています。以下に正規オンラインショップを紹介します。




私はこのブランドが好きなのですが、ブランド名に魅かれたのではなく モノづくりの原点を追及した高品質な美しさに魅了された からです。

私が初めてこちらのお店を利用したのは、プレゼントでコードバンの長財布を購入したのがきっかけだったのですが、実際に手元に届いた財布は本当に美しくて、艶やかな光沢と高級感あふれる革の質感にすぐに魅了されてしまいました。

縫製も綺麗で丁寧ですし、角の部分を菊模様にして縫う 「 菊寄せ 」 という技術は非常にレベルが高いように感じました。日本の職人による繊細な技術で作られたというだけあって人気が高いのにも納得できます。

この他にも、英国で 100 年以上の歴史を誇るセドウィック社で鞣されたブライドルレザーの財布など、男性向けの商品が豊富に用意されています。もちろん女性向けの製品も用意されていて、上品で落ち着いたデザインのものから明るい柄のものまで幅広く用意されているので、仕事や旅行で使うものを選ぶ際にもお勧めです。

過去に流行ったように海外ブランドの名前で商品を選ぶのではなく、製品そのものの品質や生産国で選びたいという方には最適のお店だと思います。

また、希望者には名入れのサービスやプレゼント用の包装もしてくれるので、贈り物として購入するのにも最適です。革製品を選ぶ際には選択肢の一つに入れておくと良いかもしれません。


この他の革の知識なども知っておくと選ぶ際にも楽しみながら選べると思うので買い物も楽しくなると思いますよ。

参考にしてください。


革の特徴を知って楽しんでみよう






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