知らないと恥をかく一般常識の壁

皮革の基本!鹿革の種類とお手入れ方法は?


『 鹿革について理解してみよう 』


これまでに 牛革 や 馬革、豚革、羊革、山羊革 について紹介してきましたが、革にはそれぞれ種類があり、特徴が変わるということを説明しました。

では、鹿革はどうだと思いますか?


鹿革は牛革に比べると馴染みの薄い革ですが、こちらも同様に種類や特徴が変わってきます。

これらの違いと特徴を理解して、バッグや衣類などをこだわりをもって選んでみると ずっと楽しめると思います。

そこで今回は鹿革についてまとめました。


鹿革の種類と特徴は?


鹿革は、他の革とは違い非常に優れた革として知られています。

ディアスキン とも呼ばれていますが、これは雌鹿から作られているものを指すようです。

この鹿革には さまざまな特徴があるので、以下にひとつずつまとめていきます。


1.しっとりした肌触り


鹿革は軽くて丈夫なだけでなく、キメが細かいのでしっとりとした肌触り があるのが特徴です。

これは鹿革の繊維が極細で肌目が細かく保湿性も備えているためで、他の革に比べて肌触りが良くしっとりとした触感があります。


2.水に強くて通気性に優れている


吸水性や保湿力が高いので水にも強く、濡れても変形しにくい特徴があります。

また、通気性も優れていて蒸れにくく、匂いも防ぐ性質があるので湿気の多い日本では最適の革とされています。


3.千年以上続くしなやかさ


上の 2 点だけでも鹿革が優れたものだとわかりますが、さらに素晴らしいのが他の革よりも抜きん出た 柔軟性 です。

鹿革は適度な伸縮性を持っているので、数年間 お手入れをしなくてもしなやかさを失いません。革そのものが老化しにくいのも柔軟性を保つ理由です。

ちなみに、牛革だと数年間手入れをしないと色あせて固くなりますが、鹿革は色彩も柔軟性も長期間失うことなく保たれます。

東大寺正倉院には鹿革製のものが保存されていますが、千年以上たった今でも柔軟性と色彩の両方が保たれています。これが他の革にはない鹿革が持つ優れた点です。

なぜこれほど優れているのかというと、前述で説明した極細の繊維からできているのが理由です。


現在は牛革に比べると馴染みがありませんが、非常に優れている特性から日本では古くから鹿革が使れてきました。

たとえば、日本最古の足袋や、奈良時代から江戸時代にかけての刀剣の鞘 や 武具 にも鹿革製品は使われています。

昔の日本では牛革は使われていなかったようで、革を使ったものといえば鹿革が愛用されていたそうです。


4.牛革に比べて供給量が少ない


鹿革の多くは野性のものから作られることが多いようで、供給量が少なく牛革ほど多く出回っていません。

人とは違ったものを持ちたいという方は、鹿革の製品を選ぶと周りのと違いを際立たせることができるかもしれませんね。


5.キズが多いものもある


先ほど野生のものから作られると説明しましたが、野生だと皮の表面にキズがあることがあります。

鹿革の悩みはこの点なのですが、その対策として革の表面を起毛する手法が取られています。これを バックスキン ( buck skin ) といいますが、表面を細かく起毛させてふわっとした肌触りに仕上げます。ジャケットや手袋、靴などでも使われ、高級感もあり人気があります。


6.水洗いできる鹿革もある


通常、革は水に弱いので洗うことはできませんが、油でなめして作られた鹿革であれば水洗いすることができます。こうした革のことを セーム革 と言います。

セーム革は魚油などの油でなめして作られるのが特徴です。こうすることで繊維密度の高い鹿皮はさらに引き締められるので、吸水性や保湿性がさらに高められます。

よく勘違いしてしまうのが、油を使うから水を弾くので水洗いできない思われるのですが、そうではありません。むしろ吸水性が高くなるので水を吸収します。

一般的に革は水に濡れると固くなったりガサガサになります。これは水が乾くときに革の持つ油分も一緒に失われるからです。

一方、セーム革は乾くときに油分が失われないので、しなやかさも失われずに元通りに戻ります。

丸洗いできる革なので、いつまでも綺麗に使いたい方には良いと思います。もちろん、品によっては洗うことを避けた方がいいものもあるので、選ぶ際には必ず確認するようにしましょう。


鹿革製品にはどんなものがあるの?


鹿革から作られるものには様々なものがありますが、柔らかい肌触りとしなやかさを生かして、高級ジャケット などの衣料品に使われています。

また、通気性や吸湿性がよくて蒸れにくく、丈夫でフィット感を得られる点を生かして、高級な 手袋 や 靴、武具 などにも使われています。

伸縮性が優れていて力が加わると適度に伸びるので、鹿革の手袋は はめたときに手にフィットするように馴染みます。

他の革だと長年使い続けると伸びきってしまうことがありますが、伸びても元に戻る性質があるので形くずれも起きにくいのが特徴です。ちなみに、武具では主に剣道具で最高級素材として使われています。

また、柔らかさとキメの細かい繊維の特徴を生かして宝石やメガネ、楽器のクリーニング用品にも使われています。

繊維が非常に細かいので、微細なホコリや油汚れも綺麗に拭き取ることができます。セーム革であれば丸洗いできるので何度でも繰り返し使うことができます。一生ものとして選んでみてもいいかもしれません。

ディアスキンやセーム革には以下のようなものがあります。



鹿革のお手入れ方法は?


鹿革は他の皮と違って、お手入れはあまり必要ありません。

牛革と違って細胞内に脂をたくさん含んでいて、水に濡れても脂が失われることがないからです。そのため、お手入れ方法も簡単になります。


ディアスキン や バックスキン の場合は、ブラッシングをしてホコリを取ったあとに起毛素材専用の汚れとりスプレーを吹きかけて汚れた部分を軽く叩くようにしてとっていきます。最後にもう一度ブラッシングすれば完成です。


セーム革は水洗いできますが、洗濯機で洗うと型崩れの原因になるので避けるようにしましょう。

洗うときは手洗いで、汚れた部分だけを優しく洗うようにします。冷たい水よりも、ぬるま湯を使うようにして、その中に中性洗剤を薄めに加えて洗うようにします。

洗い終わったら軽く絞ってから、日光の当たらない平らなところに広げて乾かします。


革製品で お勧めのブランドは?


一口に革製品と言っても沢山ありますし、好みによっても変わってくるので、一概にどのブランドが良いとは言えないと思います。

でも、工房の中にはかなりこだわりを持って作っているところもあって、皮素材の取り扱いから縫製や接着までを一貫して行っているところも多くあります。

作られる製品も それぞれこだわりがあるので、それらの特徴を掴んで選ぶようにしてみると楽しみながら買うことができると思いますよ。

たとえば、革小物を扱っているモルフォという会社には CYPRIS ( キプリス ) というブランドがあるのですが、こちらは日本製にこだわっていて、熟練職人のハンドメイドで仕上げられることで知られています。以下に正規オンラインショップを紹介します。




私はこのブランドが好きなのですが、ブランド名に魅かれたのではなく モノづくりの原点を追及した高品質な美しさに魅了された からです。

私が初めてこちらのお店を利用したのは、プレゼントでコードバンの長財布を購入したのがきっかけだったのですが、実際に手元に届いた財布は本当に美しくて、艶やかな光沢と高級感あふれる革の質感にすぐに魅了されてしまいました。

縫製も綺麗で丁寧ですし、角の部分を菊模様にして縫う 「 菊寄せ 」 という技術は非常にレベルが高いように感じました。日本の職人による繊細な技術で作られたというだけあって人気が高いのにも納得できます。

この他にも、英国で 100 年以上の歴史を誇るセドウィック社で鞣されたブライドルレザーの財布など、男性向けの商品が豊富に用意されています。もちろん女性向けの製品も用意されていて、上品で落ち着いたデザインのものから明るい柄のものまで幅広く用意されているので、仕事や旅行で使うものを選ぶ際にもお勧めです。

過去に流行ったように海外ブランドの名前で商品を選ぶのではなく、製品そのものの品質や生産国で選びたいという方には最適のお店だと思います。

また、希望者には名入れのサービスやプレゼント用の包装もしてくれるので、贈り物として購入するのにも最適です。革製品を選ぶ際には選択肢の一つに入れておくと良いかもしれません。


この他の革の知識なども知っておくと選ぶ際にも楽しみながら選べると思うので買い物も楽しくなると思いますよ。

参考にしてください。


革の特徴を知って楽しんでみよう






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プロフィール

rino

Author:rino
あなたには損をしないための最低限の知識がありますか?私は、勉強不足や経験不足から失敗したり、損をしたり、恥ずかしい思いをしたりしたことが多々あります。苦い経験を振り返ってみて気付いたことは、少しでも学んでおけばそうした経験は避けられたというシンプルなものでした。このブログでは、普段の生活の中で損をしないための情報を、できるだけわかりやすく紹介してみたいと思います。同じようなことで悩んでいる方がいらしたら、参考にしていただければ幸いです。

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