初心者のPC購入!CPUを選ぶ 7つのポイント


『 CPU を理解して賢くパソコンを選んでみよう 』


CPU とは、コンピューターの中でも


頭脳にあたる パーツ ( 部品 )


です。私たちが出した命令をすべて引き受けて処理してくれます。正式名称の


中央演算処理装置 ( central processing unit )


からもわかると思いますが、計算をして処理をしてくれます。

計算が早くできるものであれば処理速度も速いので高性能になり、たくさんの命令 や 負荷のかかる命令 を出しても仕事を どんどんこなしてくれます。

逆に、計算が遅いと性能は低くなり時間もかかるので、その分スピードもゆっくりになってしまうというわけです。

では、この性能はどのように判断すればいいのでしょう?意外と わからない方も多いと思います。 ← 私


そこで今回は、CPU の見方を 7つ のポイントに分けてまとめます。ポイントを押さえておくと、パソコン購入の際に比較するのが楽しくなると思います。

それでは、早速 見てみましょう。( 最終更新: 2016年9月 )


CPU の性能の選び方は?


CPU の性能が どれくらい優れているのかを判断するには、以下の 7つ を確認します。


  1. クロック数 ( 動作周波数 )
  2. コア数
  3. キャッシュ
  4. ターボブースト
  5. GPU
  6. TDP
  7. マイクロアーキテクチャー


わかりやすく車に例えると、


  1. クロック数 = 車の速度
  2. コア数 = 高速道路の車線
  3. キャッシュ = 近道
  4. ターボブースト = アクセル
  5. GPU = カーナビ
  6. TDP = 省エネ
  7. マイクロアーキテクチャー = 車の設計


となります。それでは、詳しく見ていきましょう。


1.クロック数 ってなに?


クロック数 ( 動作周波数 ) とは、CPU の名前の後ろに


「 2.40 GHz 」 とか 「 2.90 GHz 」


と書かれている数字のことで、車にたとえると速度のようなものです。

この数字が大きければ大きいほどスピードは速くなるので、高性能ということになります。

ただし、この数字は同じ概念で作られた CPU 同士を比較するときに判断するものになります。たとえば、


  • CPU A ( 2.40 GHz )
  • CPU A ( 2.90 GHz )


となっていたら、性能は2つ目の方が優れているということです。

車の速度と一緒で、数字が大きければ大きいほど処理速度が速く、性能が良いということになります。しかし、


  • CPU B ( 2.40 GHz )
  • CPU A ( 2.90 GHz )


の場合は、一概にクロック数だけで判断することはできません。


 な ん で ?


クロック数が低くても処理能力の高い CPU もあるからです。

そのため、CPU の性能を判断するには、コア数 や キャッシュ なども一緒に確認する必要があります。


2.コア数 ってなに?


コア数とは、


高速道路の車線


のようなものです。

1車線の道路 と 2車線の道路 とでは、どちらが渋滞になりにくいでしょう?

答えは 2車線 ですよね。


もし片側にゆっくり走っている車がいても、2車線あればスピードの出る車は追い越すことができます。でも、1車線しかなければ早い車もゆっくり走るしかありません。

考え方はこれと同じで、車線数が多ければ多いほど処理速度も上がるわけです。

そして、一般的にコア数は以下のようなものがあります。


  • 1コア 1スレッド
  • 1コア 2スレッド
  • 2コア 2スレッド
  • 2コア 4スレッド
  • 4コア 4スレッド
  • 4コア 8スレッド
  • 6コア 6スレッド
  • 6コア 12スレッド


最近は 1 コア というのは見かけません。ほとんどが


2 コア ( デュアルコア ) か 4 コア ( クアッドコア )


です。この他にも、


  • 6 コア ( ヘキサコア )
  • 8 コア ( オクタコア )
  • 10 コア ( デカコア )


というものも出てきています。今後もコア数は増えていくのかもしれません。


あと、スレッドというのは、1車線 で何台並走できるかということです。

1スレッド なら 1台、2スレッド なら 2台 走ることができます。並走できるわけなので車線数が増えるのと変わりません。


  • 1コア 2スレッド = 2車線
  • 2コア 2スレッド = 2車線


となります。

つまり、コア数 と スレッド数 が多ければ多いほど、処理が速く高性能というわけです。

1コア で 2スレッド あれば、2コア で 2スレッド のものと変わらないので、スレッドのことを


仮想コア


と呼ぶことがあります ( コアが増えるのと同じですからね )。

また、1車線 で 2台並走 できる技術のことを


HTテクノロジー ( ハイパー・スレッディング・テクノロジー )


といいます。

これは、1つのコアで2つの処理を同時にこなせる技術です。覚えておくと良いかもしれません。

ただし、1車線 を 2台 で走るわけななので、1車線 を 1台 で走るものに比べると少し狭いですよね。

なので、1コア につき 1スレッド のものに比べると性能が若干ですが劣ることも理解しておきましょう。

では、次にキャッシュについて見てみましょう。


3.キャッシュ ってなに?


キャッシュとは、


データを一時的に保存する場所


のことです。「 スペック構成を考えて、賢く選んでみよう 」 でメモリについて触れましたが、メモリと同じことが CPU 内でもできたら、もっとスピードが上がるわけです。

例えるなら、わざわざ作業机まで行かなくても、立ちながらその場で作業ができてしまうようなものです。

なので、キャッシュの容量が大きくてたくさんあればあるほど、立ったまま作業ができる能力がアップするので、処理速度も上がるということになります。


この キャッシュ は コア ごとに用意されていたり、複数のコアで共通のキャッシュを使ったりしています。

複数あることも多く、


1次キャッシュ ・ 2次キャッシュ ・ 3次キャッシュ


と呼ばれたりしますが、同じものだという感覚で問題ありません。

このキャッシュがあることで役立つのは、同じ演算を繰り返す場合です。たとえば、動画編集 や 高度なグラフィック作業、3Dゲーム などといったものです。

これらの作業をするのであればキャッシュが多い方が高速化します。


4.ターボブースト ってなに?


ターボ・ブースト・テクノロジーとは、インテルの CPU で使われている技術で、


高速道路が混んできたら全ての車のアクセルを踏んでスピードを上げて、渋滞を緩和させてくれる機能


と考えるとわかりやすいと思います。

たとえば、動画編集 や 高度なグラフィック作業、3Dゲーム などを行っていて CPU に負荷がかかったとしましょう。

でも、まだ CPU の温度に余裕があれば、自動で動作周波数を上げて処理を加速してくれるわけです。

ちなみに、この動作周波数を上げることを


クロックアップ


と言います。

通常、クロック数を上げると発熱が増すのでCPU は焦げ付いてしまいますが、この機能が付いているとCPU の温度を自動で確認して安全な範囲内でクロック数を数倍に上げてくれるわけです。

となると、この機能が付いている CPU であれば、前述の 1 で説明したクロック数をチェックすることは あまり意味がないことだとわかります。

なぜなら、数倍の能力まで引き上げてくれるわけなので、


最大クロック数 ( 最大倍率 )


を確認することの方が大切と言えるからです。( 調べ方は次回紹介します )

AMD 社の CPU では、これと同じ機能の 「 ターボコア 」 と呼ばれる機能が使われています。


5.GPU ってなに?


CPU は計算をする装置だと書きました。なので、計算をして処理したものをディスプレイに表示する能力はありません。

表示するには別の装置が必要です。その装置のことを


グラフィックボード ( グラフィックカード )


と言います。

車にたとえるとカーナビみたいなものです。車がどこを走ってきたかを表示して、ルートを編集してくれるものだと考えるとわかりやすいかもしれません。

以前は、この CPU と グラフィックボード は別々でしたが、マザーボードに搭載 ( オンボード ) したり、CPU 自体にグラフィックボードを搭載しているものもが一般的になってきています。

つまり、カーナビが最初から車に埋め込まれているようなもので、CPU がディスプレイに表示する能力を持ったということです。

この能力のことを


GPU ( Graphics Processing Unit )


といいます。

これは主に 3D を使うときに必要で、一般的な使い方をするのであれば性能を気にする必要はありません。

しかし、動画編集など使い方によっては高い能力の GPU を求められたり、あるいはグラフィックボードを別に搭載する必要も出てきます。

高度なグラフィック処理 や 3D処理作業、3Dゲームをするのであればグラフィックボードを別に搭載することが望ましいです。


6.TDP ってなに?


TDP ( Thermal Design Power ) とは


省エネ装置


のようなものです。CPU がフルパワーで動いたときに、最大でどれくらいの熱を発するかを表しています。

つまり、どれくらいの電力を使うのかがわかるので、ノートPC で電力をあまり使いたくないのであれば数値の低いものを選ぶのが好ましいと言えます。

たとえば、


「 TDP : 55W 」


と書かれていたら、CPU がフルパワーで動いたときに


「 55W 近くまで電気を使うよ 」


という意味になります。

ただし、CPU の性能が高くなるほど放熱量も上がるので、別の見方をすれば TDP が低ければ性能も低いということです。

なので、高性能のパソコンを選びたいときは低いものは選ばないのがポイントと言えます。


7.マイクロアーキテクチャー ってなに?


マイクロアーキテクチャーとは


車の設計


と同じです。車も世代が変わると、デザインが変わったり性能が向上したりしますよね。あれと同じようなものです。

言い換えると、


世 代


と同じ意味合いになります。

世代が変われば設計も変わります。CPU の場合は、電子回路の線の太さが変わるのですが、「 45nm 」 のように 「 nm 」 の単位で表記されます。

これは回路の線の細さを表しています。


CPU は電気が流れると熱をもつので、ファンで風を送って常に冷やしています。

もし線が細ければ空気に触れる表面積も減るので、電気が流れても熱として逃げていくエネルギーが減ります。

つまり、電力を節約でき、発熱も下げることができるわけです。発熱が下がれば他のパーツの故障リスクも下がるメリットもあります。

なので、


「 nm 」 の数字が小さい方が性能は上


ということになります。


以上、CPU を見分ける 7つのポイントにについてまとめましたが、基本的に 1 ・ 2 ・ 4 だけチェックして、余裕があればその他のものも確認する程度で良いと思います。

自作をする方は全てのポイントを押さえて選んでみると良いかもしれません。

それでは、これまで学んだ内容をもとに CPU の種類と性能の違いについて見ていきましょう。

次回は、『 CPU の種類と性能の違いは? 』についてまとめます。


パソコンを賢く選んでみよう


  1. 初心者のPC購入!選び方のポイントと注意点は? お勧め
  2. パソコン の種類と選び方は?
  3. OS の種類と選び方は?
  4. 各パソコン メーカー の特徴と選び方は?
  5. スペック構成を考えて、賢く選んでみよう お勧め

インターネット回線も、賢く使ってみよう






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