セキュリティ入門!ウイルスの種類と症状、その対策は?


『 どんな種類のウイルスがあるのかを把握してみよう 』


前回の 『 コンピュータウイルスってなに? 』 で少し触れましたが、ひとくちにウイルスと言ってもワーム や トロイの木馬、ボット など様々なものがあります。

種類によって それぞれの 感染経路 や 症状 などの特徴も若干異なるのですが、どのような違いがあるのかよくわからない方も多いと思います。 ← 私

これらの違いを理解して対策を行えば被害のリスクも減らせるので、この機会に把握しておくと良いかもしれません。


そこで今回は、コンピューターウイルスの 種類 と 症状、そして 対策 と 対処法 についてまとめました。( 最終更新:2016年9月 )


ウイルスの種類には、どんなものがあるの?


前回は、パソコンの中で悪さをするものの 総称 を


ウイルス


と言うことを説明しました。そして、厳密には


「 ウイルス 」 と 「 その他の仲間 」


に分類されるということも触れましたね。

その代表的なものが以下のものになります。


  • ウイルス ( 宿主ありで感染 )
  • ワーム ( 宿主なしで感染し、複製&拡散 )
  • トロイの木馬 ( 拡散なしの乗っ取り型 )
  • スパイウェア型 ( 情報窃取、トロイの木馬の一種 )
  • ダウンローダー型 ( 他の不正プログラムを呼び込む、トロイの木馬の一種 )
  • ドロッパー型 ( 活動すると不正プログラムを生成し感染させる、トロイの木馬の一種 )
  • バックドア型 ( 不正侵入後の裏口、トロイの木馬の一種 )
  • アドウェア型 ( 広告をポップアップで表示 )
  • ダイヤラー型 ( ダイヤル回線を勝手に変更 )
  • ボット ( 犯罪に加担させる乗っ取り型 )
  • ロジックボム ( 条件が揃うと破壊活動を行う )
  • ルートキット ( 遠隔操作の通路を作成するための道具を送り込む )
  • エクスプロイト ( 脆弱性を攻撃 )
  • コンセプトプロウイルス ( 脆弱性を発見 )


「 ウイルス 」 という言葉は


悪意のある ソフトウェア や コード の総称


として使われてきました。

しかし、種類が増えたので区別するために


マルウェア ( Malware )


と呼び名が変わりました。意味は、


Malicious Software ( 悪意のあるソフトウェア )


の略です。

よく出てくる言葉なので覚えておくといいかもしれません。( 今でも総称の意味で ウイルス と言うこともあります。 )

では、先ほど紹介した一覧の中から代表的なものをいくつか取り上げますので、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。


ウイルス と ワーム ってなに?


ウイルスとは、コンピュータに感染して


破壊行為 や 動作不良 を引き起こしたり、ウイルス付きのメールを大量に送って感染を広げる悪意のあるプログラム


のことを言います。

わかりやすくパソコンを家に例えると、あなたの家にこっそりと入り込んでくる 不審者 がウイルスですね。

不審者は 家 あるものを勝手に捨てたり、壊したり、誰かにあげたり、普通に生活できなくするといった悪さをします。

どのように入ってくるのかというと、Word や Excel などの文書ファイルや、動画 ・ 音楽 などのファイル、ソフトウェア や アプリケーションソフト 寄生して、パソコン ・ スマートフォン ・ タブレット などの端末に入り込みます。

この他にも、電子メール や Webサイト を介して入ってくるものもあります。たとえば、メールに記載された URL をクリックするだけで感染したり、Webサイト を開いただけで感染するといったものですね。

基本的に、寄生するためのファイルやソフトウェアといった宿主を有しているものを狭義の意味での ウイルス と呼びます。

一方、宿主を持たずに感染し、感染後に自己を複製して拡散するタイプのものを ワーム と言います。

詳しくは 『 ウイルスとワームってなに? 』 でわかりやすくまとめたので、こちらを参考にしてください。


トロイの木馬ってなに?


トロイの木馬とは、あなたが気づかないうちにパソコン内に侵入して、


悪意を持った人が あなたのパソコンを勝手に操作できるようにするプログラム ( ソフトウェア )


のことです。

パソコンが 家 だとすると、まずあなたの知り合いのふりをして家に招き入れてもらい、中に入ると その家を乗っ取って支配してしまうという危険なものです。Webサイトの閲覧などでも感染するの注意しましょう。

このトロイの木馬は機能によって以下のものに分類されます。


  • スパイウェア型 ( 情報窃取 )
  • ダウンローダー型 ( 他の不正プログラムを呼び込む )
  • ドロッパー型 ( 活動すると不正プログラムを生成し感染させる )
  • バックドア型 ( 不正侵入後の裏口 )
  • アドウェア型 ( 広告をポップアップで表示 )
  • ダイヤラー型 ( ダイヤル回線を勝手に変更 )


これらの名称はよく耳にするので、大まかに把握しておくといいかもしれません。

詳しくは 『 トロイの木馬ってなに? 』 でわかりやすくまとめましたので、こちらを参考にしてください。


スパイウェアってなに?


前述でトロイの木馬の一種であることに触れましたが、このマルウェアのみ少し詳しく説明します。

スパイウェア ( Spyware ) とはその名の通り、


あなたの パソコン ・ スマートフォン ・ タブレット などの端末に情報を窃取するソフトウェアなどを潜り込ませて、あなたがキーボードでタイプした内容などを記録し、それを外部に漏らす


働きをします。

わかりやすく言うと、パソコンの 盗聴器 のようなものですね。パソコンの中を破壊したり感染を広げるといったことはしませんが、名前 ・ 住所 ・ ID ・ パスワード ・ クレジットカード情報など、ありとあらゆる情報を抜き取られてしまうので非常に危険です。

詳しくは 『 スパイウェアってなに? 』 でわかりやすくまとめたので、こちらを参考にしてください。


ボットってなに?


ボット ( Bot ) とは、悪意のあるプログラムを端末に感染させて、


第三者がその端末を遠隔操作して犯罪に加担させる


ものです。

パソコンの 家 にたとえると、不審者が あなたの家にこっそりと侵入して家を支配し、あなたの家族に命令して犯罪行為を行わせるというものです。

しかし、乗っ取られても気づきにくいのでなかなか対処することができません。そのため、気付かないうちに犯罪の片棒を担がされる危険があります。

この誰かに操られるところが ロボット ( Robot ) に似ているところから、ボット ( BOT ) と呼ばれています。

詳しくは 『 ボットってなに? 』 でわかりやすくまとめたので、こちらを参考にしてください。


コンセプトウイルスってなに?


コンセプトウイルス ( concept virus ) とは、


セキュリティホールを発見するためのウイルス


です。

たとえばパソコンの 家 は、不審者が外から入れないように壁で守られています。しかし、この壁は完璧ではなくて、不審者が侵入できる穴があちらこちらに開いています。この穴のことを


セキュリティホール


と言います。

セキュリティホールが開いていると危険なのですが、コンセプトウイルスは これを発見して問題提起をすることに用いられます。

つまり、穴を見つける検査員みたいなものですね。

そのため、最初に説明したコンピューターウイルスのように害をもたらすことはありませんが、弱点を見つけるわけですから悪意を持った人が知れば攻撃される原因にもなってしまいます。


感染を予防するには、OS や ブラウザ、アプリケーションソフト のアップデートをこまめに行い、最新の状態にしておくことが重要です。つまり、穴を修理して塞ぐ対策を行うわけです。

また、セキュリティソフト を導入して感染を防いだり、常に新しいマルウェアの情報を入れて、最新の脅威から端末を守ることが大切です。ちなみに、これを 「 ウイルス定義を最新の状態にする 」 と言います。


ロジックボムってなに?


ロジックボムとは、


攻撃者が設定した 時間 や 条件 などを満たすと、コンピュータの 破壊 や 盗用 を行い動作不能にしてしまうマルウェア


のことを言います。

破壊活動が始まると、ロジックボムそのものが活動できなくなるほど徹底的にコンピュータを破壊し尽して、最後には自分自身も消滅させてしまいます。

破壊活動を行う点ではウイルスと同じなのですが、ウイルス のように他のコンピュータに感染する能力は持っていません。

また、ロジックボム は決められた 時間 や 条件 になるまでは、コンピュータ内で静かにじっと待つ特徴があります。


以上、代表的なマルウェアについて簡単に紹介しました。それぞれの具体的な特徴は各記事を参考にしてください。

※ 2013年頃から国際的に被害が拡大しているものに ランサムウェア というものがあります。日本では 2015 ~ 2016年にかけてこの名前を頻繁に目にしましたね。感染すると端末へのアクセスを制限されたりファイルを暗号化されたりします。そして、元の状態に戻すのに身代金を要求してくるようです。

もし感染した際は、身代金は払わずにリカバリで対処することが望ましいとされています。なぜなら、このような行為を行う人間に金銭を払っても、まともに対応するとは考えにくいからです。ですから、日頃からこまめに バックアップを取って備えておく ことが大切です。( データを守るバックアップ方法は? )( リカバリってなに?


では、こうしたマルウェアから パソコン や スマートフォン、タブレット端末を守ればよいのでしょう。

次は、このことについて見ていきましょう。


マルウェア感染を防ぐ方法は?


まず、どのような感染経路があるのかを把握 し、インターネットや端末を使う際はそれらに注意して利用することが大切です。

そして、パソコン ・ スマートフォン ・ タブレット などの端末内に セキュリティソフトを入れて保護 し、可能な限り感染を防ぎ、万が一感染した時には駆除できるようにしておくことも忘れてはなりません。

いわゆる ウイルス対策ソフト と呼ばれるものですね。( セキュリティソフトの選び方と注意点は?

パソコンを 家 に例えると、セキュリティソフトはその家の 警備員 みたいなものです。

不審者が侵入するのを未然に防いでくれたり、たとえ侵入したとしても発見して追い出してくれます。


パソコン や スマートフォン、タブレット は、いわば個人情報の詰まった金庫のようなものです。人によっては仕事で使う大切な情報が詰まっていることもありますよね。

現代社会では、これらの道具を使わずに生活することは難しいと思います。つまり、重要な情報をこれらの機器の中に入れることが当たり前の世界で私たちは生活しているわけです。


ただし、ここで注意しなければならないのは、この機器は簡単に攻撃されてしまう弱い部分も持っているという点です。重要な情報が詰まっているのにも関わらず弱点が多いわけですね。

悪意のある攻撃者は、この 弱点 を狙って あなたの大切な情報を盗んで、他の誰かに売ったり、機器を乗っ取って操作することで利益を得ようとします。


これらのトラブルに巻き込まれないためには、あなた自身がしっかりと危機意識を持ち、セキュリティ対策を講じることが重要なわけです。

マルウェア は日々新しいものが作り出されています。これらの危険から誰かが守ってくれることもありませんし、被害に遭っても誰かが助けてくれるわけでもありません。

あなたが自分で知識を備えて、危険から身を守る以外に方法はないわけです。だからこそ安易に考えず、きちんとした知識を持って対処していく必要があると思います。

そこで、具体的なリスクと、対策について見ていきましょう。次回は、『 ウイルスに感染すると どうなるの? 』 です。


ウイルスを理解して、しっかり対策をしてみよう


  1. ウイルスってなに? お勧め
  2. ウイルスの 種類 と 症状、その対策は?
  3. ウイルスに感染すると どうなるの?
  4. ウイルス感染を防ぐ 対策方法は?
  5. マルウェアに絶対感染しない方法は?
  6. マルウェアに感染した時の対処法は?
  7. セキュリティソフトってなに?
  8. セキュリティソフトの選び方と注意点は? お勧め
  9. データを守るバックアップ方法は? お勧め

パソコンを賢く選んでみよう


  1. 初心者のPC購入!選び方のポイントと注意点は? お勧め
  2. パソコン の種類と選び方は?
  3. OS の種類と選び方は?
  4. 各パソコン メーカー の特徴と選び方は?
  5. スペック構成を考えて、賢く選んでみよう お勧め




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