初心者の外付けHDD入門!組み合わせRAIDってなに?


『 RAID 10 と RAID 50 の違いを理解してみよう 』


これまでに紹介した




では、RAID の基本と、「 RAID 0 」 「 RAID 1 」 「 RAID 5 」 の 3つ についてまとめました。

まだ読まれていない方は、こちらから読まれると理解しやすいと思います。

「 RAID 0 」 「 RAID 1 」 「 RAID 5 」 は便利な RAID レベル なのですが、メリット と デメリット の両方を持ち合わせていて万能ではありません。

もし、それぞれの メリット を活かして デメリット を補い合えたら、より性能は向上するはずです。それが、


  • RAID 10 ( 最低 4 台 )
  • RAID 50 ( 最低 6 台 )


といったものです。

そこで今回は、これらの技術について わかりやすくまとめました。( 最終更新:2016年9月 )


RAID 10 ってなに?


RAID 10 とは、


RAID 0 と RAID 1 を組み合わせた RAID 技術


のことです。

前回の記事では、RAID 0 ( ストライピング ) と RAID 1 ( ミラーリング ) の メリット と デメリット について説明しました。

どういったものだったか覚えていますか?


  • RAID 0 ( 高速だけど、耐障害性がない )
  • RAID 1 ( 耐障害性は高いけど、大容量化できない )


というものでしたね。

もし、この 2 つ の技術を合わせることができたら、それぞれの弱点を克服して、さらに利便性の高い使い方ができるはずです。

このように RAID 0 と RAID 1 を組み合わせた RAID 技術 のことを


RAID 10 ( レイド・テン / レイド・ジュウ )


と言います。 あるいは、


RAID 0+1 とか RAID 1+0


と呼ばれたりします。

そして、このように組み合わせられた RAID 技術 のことを


組み合わせ RAID


と言います。


どのような構造になっているかを前回の 倉庫 と 自動車 にたとえると、ある工場の建物内にある 複数の倉庫 に自動車を格納するのに似ています。

ここでも倉庫に格納する際は、自動車をバラバラにして、A ~ J の 10個 のパーツに分けて格納していきます。

このとき、それぞれの敷地内ではパーツを振り分ける際に、以下の決まりに従って 振り分けるとういうルールがあるとします。


  • 工場の敷地 = 1 つ ( RAID 0 の技術が使われる )
  • 建物 = 3 つ ( RAID 1 の技術が使われる )
  • 倉庫 = 各建物内に 2つ ずつ ( ハードディスク )
  • A ~ J = エンジン、ガラス、タイヤ、車体などの部品


これをもとに考えると、工場の敷地では


ストライピング技術


が使われるので、工場の敷地内に運ばれた自動車はバラバラにされて、各パーツは 3つ の建物に分散して運ばれることになります。


  • 建物 1 → (A) (D) ...
  • 建物 2 → (B) (E)...
  • 建物 3 → (C) (F)...


次に、建物の中では


ミラーリング技術


が使われるので、自動車部品は複製されて 2つ の倉庫に それぞれ格納されます。


  • 建物 1 の 倉庫 1 → (A) (D) ...
  • 建物 1 の 倉庫 2 → (A) (D) ...

  • 建物 2 の 倉庫 1 → (B) (E)...
  • 建物 2 の 倉庫 2 → (B) (E)...

  • 建物 3 の 倉庫 1 → (C) (F)...
  • 建物 3 の 倉庫 2 → (C) (F)...


となります。

外付け HDD に RAID 10 の技術を使ってデータを保存すると、このような仕組で保存されることになります。

データが保存されるときは、まず


ストライピング


によって高速でデータを分配し、


ミラーリング


でデータのコピーを作るわけですね。

もっとわかりやすく言うと、データを複製することで RAID 0 の弱点である 耐障害性 の無さを解消し、複数のハードディスクに分配して保存できるようにすることで大容量化 と 高速化 をある程度可能にしたわけです。

これが RAID 10 の技術で、最低 4 台 の HDD が必要になります。


ただし、上で説明した動作の仕組みは一例で、メーカーによって異なっている場合もあります。仕組みとしての基本的な考え方の一例として参考にしてください。


また、RAID 10 とは別に RAID 50 というものもあります。次は、これについて簡単に見てみましょう。


RAID 50 ってなに?


RAID 50 とは、


RAID 0 と RAID 5 を組み合わせた RAID 技術


のことです。

RAID 5 は パリティ を使って 耐障害性 を高めて大容量化 を図った技術でしたね。

ということは、RAID 0 で高速化を図り、RAID 5 で 耐障害性 を高めて大容量化を図るわけです。

これを


RAID 50 ( レイド・ゴジュウ )


と言います。 あるいは、


RAID 0+5 とか RAID 5+0


とも呼びます。

RAID 5 でも 高速化 と 耐障害性 は両立できていましたが、RAID 50 では 最低 6 台 の HDD が必要となるので、より 高速化 が図られています。

なお、こちらも RAID 10 と同様に、メーカーによって動作の仕組みが異なっている可能性があるので選ぶ際には注意しましょう。


組み合わせ RAID についてはこんな感じです。

単一の RAID レベル に比べると、必要となるハードディスクの台数が増えるのでコストがかかりますが、RAID レベル を組み合わせることで 耐障害性 を向上し 高速化 と 大容量化 を同時に実現できるのでよく利用されています。

この他にも


  • RAID 2
  • RAID 3
  • RAID 4
  • RAID 6


といったものもあります。

違いを把握しておくとより理解も深まると思うので、次回は 『 その他の RAID 技術は? 』 についてまとめます。


RAID を理解してみよう


  1. RAID ってなに? ( 基本編 )
  2. RAID の種類の違いと特徴は?
  3. RAID ってなに? ( 応用編 )

外付け HDD を賢く選んでみよう


  1. 外付けハードディスク ってなに?
  2. 外付けハードディスク の選び方は?




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