PCの基本!メモリの種類と性能の違いと選び方は?


『 メモリを理解して、賢く選んでみよう 』


パソコンを購入するときは、いくつかのポイントを押さえて選ばなければなりません。

前回は HDD と SSD を選ぶ際の注意点についてまとめましたが、今回はメモリの種類と選び方についてまとめたいと思います。

HDD の選び方については別の記事でわかりやすくまとめましたので、HDD についてよくわからないという方はこちらから読み進めると理解しやすいと思います。( HDDとSSDの性能の違いと選び方は?

では、早速メモリについて見ていきましょう。( 最終更新:2016年9月 )


メモリってなに?


以前 『 スペック構成を考えて賢く選んでみよう 』 でも少し説明しましたが、メモリ ( Memory ) とは





のようなものです。

Word や Excel などの文書ファイルを作成したり、会計ソフト や Photoshop などのソフトウェアを使うときはメモリと呼ばれる机の上に置いて作業をするわけです。

前回、HDD は本棚のようなものだと説明しましたが、パソコンの中にあるデータは全て HDD ( 本棚 ) に保存されています。

それなら、わざわざ机に持ってこなくても、HDD のデータに直接書き込んで作業をしてもいいと思いますよね。

でも、HDD はプラッタと呼ばれる磁気ディスクをくるくる回してデータの読み書きを行うので、読み書きするのに時間がかかってしまいます。

わかりやすく言うと、5 冊 の本を同時に開きたいけど手は 2 本 しかないので、本棚の前に立ったまま必要な本を 1 冊 ずつ取り出して読み書きしなければならないようなものです。

これだと時間もかかってしまうし大変ですよね。

そこで効率よく快適に作業ができるように、本棚にあるデータを一旦机の上に持ってきて、そこで作業をするわけです。

このことから、メモリとは作業を高速化するために使われる一時的な記憶装置ということがわかると思います。そこから


主記憶装置


などと呼ばれます。

ちなみに、なぜ高速化できるのかを仕組みを交えて簡単に説明すると、データのアクセスに物理的な障害がないことが理由です。

メモリのことを


RAM ( Random Access Memory )


と言いますが、その名の通りランダムにデータへアクセスすることができます。

HDD だと目的のデータを読み書きするのに、その場所まで磁気ディスクをくるくる回す必要があったので物理的にデータの保存場所を探して読み書きを行っていました。

一方、メモリは電気的にデータの保存場所を作るので物理的な障害がなくなります。

もっとわかりやすく言うと、辞書で言葉を引く際に本を使うとパラパラめくって目的のページを開かなければなりませんが、電子辞書を使えば瞬時にたどり着くことができますよね。これと同じようなものです。

目的のデータに瞬時にアクセスできるので、データのやり取りが高速になるというわけです。


ちなみに、この仕組みを HDD にも応用したものが、前回説明した SSD と呼ばれるものです。

高速にデータのやりとりができるようになるのでパソコンの起動も早くなります。

高速性を重視されるのであれば、SSD も一緒に選ぶようにすると良いかも知れません。


では、メモリはどのように選べばいいと思いますか?

次は、このことについて見ていきましょう。



メモリーを選ぶ際の注意点は?


メモリにはいくつか種類があるのですが、選ぶ際は性能の違いよりも


容量 の大きさ


を確認するのがポイントです。

なぜなら、メモリは CPU やマザーボードに合わせて選ぶものなので、メモリだけ高性能のものを選ぶということができないからです。

そのため、性能よりも作業する机の大きさを重視して選ぶことになります。( 詳しくは下で説明します。 )


まず容量の大きさですが、PC などを購入する際に値札 や 詳細欄 を見ると以下のような表記を目にすると思います。


  • 4 GB
  • 8 GB
  • 16 GB
  • 32 GB
  • 48 GB
  • 64 GB


このような書かれ方がされていると思いますが、これはメモリ容量の合計を表しています。

わかりやすく言うと、8 GB と書かれていても 「 8 GB のメモリが 1 基搭載 」 されていて 8 GB なのか、「 4 GB のメモリが 2 基搭載 」 されていて 8 GB なのかで意味が変わってくるわけです。

上のものをもっと具体的に書くと


  • 4 GB ( 4 GB × 1 )
  • 8 GB ( 4 GB × 2 )
  • 16 GB ( 4 GB × 4 )
  • 32 GB ( 8 GB × 4 )
  • 48 GB ( [ 8 GB × 4 ] + [ 4 GB × 4 ] )
  • 64 GB ( 8 GB × 8 )


といった感じになります。

販売店の中にはこのように細かく書いてくれているところもあるので、もし確認できるのであれば、


容量の合計 と 何枚搭載されているか


をチェックするようにしてみましょう。

ちなみに、何基搭載しているのかを以下のような書き方で表しているところもあります。


  • 1 枚 : シングル・チャネル
  • 2 枚 : デュアル・チャネル
  • 3 枚 : トリプル・チャネル
  • 4 枚 : クアッド・チャンネル


覚えておくと目にした時も理解しやすいと思います。

では、なぜ枚数が重要なのだと思いますか?

次はこの点について見ていきましょう。


なぜメモリを選ぶ際に枚数を確認するの?


枚数を確認することで以下のことを知ることができるからです。


  1. 高速化が図られているか?
  2. 後でメモリを追加できるか?


それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。


1.高速化が図られているか?


以前は、1 基のメモリで大容量のものが安定していると言われていましたが、近年は高速化を図るために複数のメモリを搭載する方法が採られています。

そのため、二枚一組 とか 三枚一組 というものを多く目にすると思います。できれば複数枚搭載されているものを選んだ方が良いかもしれません。


2.後でメモリを追加できるか?


複数のメモリを搭載していた方が高速化を図れるのですが、気を付けないといけないのは搭載できる数が限られている点です。

パソコン本体にはメモリを差し込む


メモリスロット


と呼ばれる差し込み口がありますが、2 つしかスロットがなければ 2 枚までしか搭載できません。

なので、


4 GB × 2 枚 = 8 GB


にするのか


8 GB × 2 枚 = 16 GB


にするのかで容量が大きく変わってきます。

もし、パソコンを購入した後に自分でメモリを買って増設したいと思っても、余分な差し込み口がなければ追加することはできません。

そのため、自分でメモリを追加するつもりなら、この点も考慮しておく必要があります。

ただし、メーカーによっては勝手にメモリを増設すると保証対象外扱いとなることもあるので注意が必要です。

メーカー製のパソコンを購入するのであれば、購入時点であなたが必要とする十分なメモリ容量を搭載したものを買うのが一番だと思います。

でも、どうやって判断したらいいかわからない方も多いと思います。

次はこの点について見ていきましょう。


必要なメモリ容量を確認する方法は?


一般的に Web 検索や事務的な作業で使うのであれば、16 GB のような大容量のものを選ぶ必要はありません。

標準で 4 GB や 8 GB といった容量で搭載して販売されていたら、それで問題ないと思います。


 な ん で ?


いくら机が大きくて たくさんの本を乗せることができても、本を 1 ~ 2 冊 しか開かない作業しかしないのであれば残りのスペースがもったいからです。その分、購入費用を抑えた方が良いと思います。


ですが、そのスペースに見合っただけの作業を行うのであれば、容量の大きなものを選んでおいた方が良いと思います。

たとえば、頻繁に複数のソフトを同時に動かしたり、製図 や 設計 ・ ゲーム などで 3D を使うことが多いのであれば、メモリ容量に余裕を持たせておいた方が無難です。

もし、どれくらいのメモリ容量を必要とするのかがわからないのであれば、今使っているパソコンで確認してみると良いかもしれません。

確認は以下の方法で行えます。


  1. 画面下のタスクバーの何もない部分で右クリック
  2. 表示された一覧から 「 タスクマネージャーの起動 」 をクリック
  3. 「 プロセス 」 のタブをクリックして使用率を確認


メモリ欄の 使用率 を確認することで、どれくらい使っているのかがわかります。

もしメモリの使用率が飽和状態であれば容量を増やした方が良いということですね。

ちなみに、この手順ではメモリの他にも CPU の使用率もわかるのですが、もしメモリの使用率はそんなに高くないのに、CPU の使用率が飽和状態であれば CPU の性能を上げる必要があるということがわかります。

CPU については 『 CPU を選ぶ7つのポイント 』 でまとめましたので、こちらを参考にしてください。

ここで得た情報をもとに判断して選ぶことになりますが、今使っている PC に搭載されているメモリの容量はわかりますか?また、CPU のスペックは確認できますか?

もしわからないのであれば以下の方法で確認してみましょう。


  1. デスクトップのコンピュータのアイコンを右クリック
  2. 表示された一覧から 「 プロパティ 」 をクリック
  3. 表示された内容で性能を確認


「 実装メモリ ( RAM ) 」 と書かれているのがメモリの容量です。

一方、「 プロセッサ 」 と書いてあるのが CPU のことで、いわゆるコンピュータの脳のようなものですね。

CPU の性能が高ければ計算が速くなるので、負荷のかかる作業でも快適に使えるようになります。


これらの方法で普段どれくらい使用しているかを確認して、あなたに合ったメモリの容量を選ぶようにすると無駄なく選べると思います。

メーカー直販サイトでは カスタムメイドモデル という自分で性能を選んで簡単に注文できる方法があるので、こうした買い方を選ぶと理想のパソコンを購入しやすくなると思いますよ。詳しくは、『 オーダーメイド PC を注文してみよう 』 を参考にしてください。


では次に、メモリにはどのような種類があるのかについても見ていきましょう。

CPU は性能によって大きく変わりましたが、メモリも性能によって変わるのでしょうか?

変わるとしたら、はやり高性能のものを選んだ方が良いと思いますか?

このことについてメモリの進化の過程を踏まえながら理解してみましょう。


メモリの種類と進化の過程は?


メモリーと一口に言っても いろいろなものがあります。

パソコンに内蔵されているものや、USB フラッシュメモリなど さまざまです。

こうしたものを全てひっくるめて


メモリ ( 主記憶装置 )


と呼ぶわけですが、これは大きく 2 つ に分かれます。それが


  • RAM ( 読み書きが可能 : Random Access Memory )
  • ROM ( 読み取りのみ : Read Only Memory )


です。

先程も説明しましたが、パソコンに使われるのは読み書きの両方ができる RAM の場合が多いので、ここでは RAM について理解していきましょう。


まず、RAM には電気が流れなくなるとデータが消えてしまうという特長があります。

たとえば、あなたがパソコンで Excel を使って会計データを入力していたとしましょう。

作業中は作業机であるメモリ上で行うのですが、作業途中で停電が起きて PC の電源が落ちるとデータは消えてしまいます。

これはメモリに電気が流れなくなると、メモリ上のデータが消えてしまうという特徴があるからです。

なので、PC の電源を落とす際にはデータが消えないように一度保存しますよね。

これは本棚である HDD にデータを保存するということを意味しています。

RAM にはこのような特徴があるのですが、ここからさらに以下の 2 つ に分かれています。


  • ダイナミック RAM ( DRAM )
  • スタティック RAM ( SRAM )


SRAM は DRAM よりも高速にデータへアクセスすることができますが、DRAM の方が低コストで大容量化が図れるのでパソコンにはこちらが使われていることが多いです。

この DRAM は高速化を図るために改良が加えられてきたのですが、以下のような順を追って進化してきました。


  1. 高速ページモード ( fast page mode )
  2. EDO ( extended data out、EDO DRAM )
  3. Synchronous DRAM ( SDRAM )


一昔前に主流だったものが三つ目の SDRAM と呼ばれるものです。

それがどんどん進化を遂げて現在主流となっているものになっていくのですが、その過程を大まかにまとめると以下のようになります。




いろいろな種類がありますけど覚える必要はありません。こんなものがあるんだなという程度で大丈夫です。

これらのメモリはパソコンの脳である CPU が進化するごとに、時代に合った CPU に対応した性能のものが主流になっていくという過程を経て現在に至ります。

なので、高性能メモリを好みに合わせて選ぶという考え方ではなく、


CPU や マザーボード に合ったメモリを選ぶ


という考え方をするわけですね。

このことからもわかると思いますが、先程も書いたようにメモリは性能よりも容量を重視して選ぶことが重要ということになります。

家電量販店やインターネットなどで売られているパソコンで、既に組み立てられた製品はこうした点を考慮して作られています。

なので、こうしたものの中から選んでもいいのですが、その PC の性能が あなたの使い方に合っているかはわかりません。

つまり、性能が低すぎたり、逆に高すぎたり、Blu-ray ドライブなど滅多に使わないものが搭載されている場合もあります。

これだと せっかく高いお金を払って買うのに、用途に合ってないものを買うようなものなのでちょっともったいわけです。


一方、メーカー直販サイトで購入できる PC であれば、こうした悩みもなくなります。

メモリを選ぶ際も、CPU に合ったものが既に用意されているので、その中から選んでいけばいいだけですから とても簡単です。

せっかく高いお金を払って買うのであれば、納得できる買い方を選ぶと購入後も快適に使えると思います。


どちらで購入するにしても、メモリの 種類・性能・名前 など細かいことを気にする必要はありません。容量だけ確認するようにすれば OK です。


では、なぜこの過程について わざわざ説明したのかというと、こうした名前が出てきたときに戸惑わないようにするためです。

知らないままだと


「 種類や性能についても考えて選ばなければならないのかな…? 」


と迷ってしまう方もいると思います。 ← 私

なので、大まかに把握して、


「 なるほど、こういうものが使われているのか 」


と理解できる知識があると困ることもないと思います。


メモリの選び方についてはこんな感じです。

あなたの目的に合わせて用途に合ったものを選ぶと、失敗もなく気持ちよく使えると思います。

参考にしてください。


パソコンを賢く選んでみよう


  1. 初心者のPC購入!選び方のポイントと注意点は? お勧め
  2. パソコン の種類と選び方は?
  3. OS の種類と選び方は?
  4. 各パソコン メーカー の特徴と選び方は?
  5. スペック構成を考えて、賢く選んでみよう お勧め

インターネット回線も、賢く使ってみよう






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