グラフィックボードの基本!選び方と注意点は?


『 グラフィックボードの性能を見極めて、賢く選んでみよう 』


前回の 『 グラフィックボードの基本!種類と性能の違いは? 』 では、グラフィックボードの 性能 ( スペック ) を見極める際に確認しなければならない重要なポイントについて説明しました。

そのポイントというのが、


グラフィックチップ ( GPU )


という頭脳の部分でしたね ( 以降 GPU と書きます ) ( グラフィックチップってなに? )。

つまり、ボードに搭載されている脳が、どれくらい優秀なのかを判断 するのが大切なわけです。

もちろん、それ以外にも総合的にグラフィックボードの優劣を判断しなければならないのですが、どのように選んだらいいのかわからない方も多いと思います。 ← 私


そこで今回は、性能の見分け方や、選ぶ際の注意点などについてまとめました。( 最終更新:2016年9月 )


グラフィックボードの選び方と注意点は?


グラフィックボードを選ぶ際に確認しなければならないことは いくつかありますが、基本的に以下の 9 つ を確認するようにします。


  1. ブランド名
  2. コアクロック ( クロック数 )
  3. コアブーストクロック ( Boost )
  4. メモリ容量
  5. メモリクロック
  6. メモリバス幅 ( バス幅 )
  7. 解像度
  8. 入出力ポート ( I/O ポート )
  9. API


などです。わかりやすく、車に例えてみましょう。


  1. ブランド名 = エンジンメーカー
  2. コアクロック = 車の速度
  3. コアブーストクロック = アクセル
  4. メモリ容量 = 車の大きさ
  5. メモリクロック = 車の速度
  6. メモリバス幅 = 高速道路の車線
  7. 解像度
  8. 入出力ポート
  9. API = 車の免許


となります。

これだけだと ちょっとわからないと思うので、一つずつ詳しく見ていきましょう。


1.ブランド名


ブランドとは、「 車のエンジンメーカー 」 のようなもので、


どの会社のエンジンが使われているのか


を表しています。

グラフィックボード選ぶ際は、ボードに搭載されているエンジンを確認しなければなりません。このエンジンに当たるのが


 GPU


と呼ばれるものなのですが、このブランドは大きく以下の 2 種類 に分かれます。


  1. NVIDIA GeForce ( ジーフォース )
  2. AMD RADEON ( レイディオン / ラディオン )


一つ目 の GeForce は、米国の NVIDIA ( エヌビディア ) 社 が開発している GPU のブランド名です。

技術競争が激しかった頃から開発スピードが速く、現在最も普及している GPU と言われています。

廉価版 から 高性能 なものまで幅広く扱っていますし、2D ・ 3D グラフィックの両方とも安定しています。

また、最近の製品は 映像 や 動画 において定評のある RADEON にも引けを取りません。

さらに、ゲームの分野では GeForce を基に開発されていることも多いので、不具合などの発生も RADEON に比べて低いといった特徴がありますね。

最近のものであれば、オールマイティな GPU と言えると思います。シェアも多いので、万一トラブルが起きても対処しやすいといった魅力もあります。( GeForce の種類と性能の見方や比較方法は?


二つ目 の RADEON は、米国の AMD ( エイエムディ ) 社 が開発している GPU のシリーズ名です。

以前は、ATI Technologies ( カナダ ) という企業でしたが、2006 年 に AMD に買収されました。

かつては 映像 や 動画 の性能が GeForce よりも優れていると言われていましたが、現在は GeForce と大差はありません。

また、3D の性能が GeForce よりも劣っているとも言われていましたが、この点においても現在は差がないようです。

GeForce に比べるとシェアは低いですが、同性能のものが低価格で購入できるといった特徴があります。( RADEON の種類と性能の見方や比較方法は?


それぞれの違いについては各ページでまとめますので、そちらを参考にしてください。

どちらにしようか迷われた時は、


  • 初心者であれば GeForce
  • 上級者で価格帯も考慮しながら選ぶなら RADEON


といった具合に判断してみると良いかもしれません。

買いたいと思っているパソコンに、どちらの GPU ブランド が搭載されているのかを確認したら、今度は 製品名 ( モデル名 ) をチェックします。

ここから GPU の性能を判断することになるのですが、この性能を左右するのが以下の 2 ~ 7 です。


2.コアクロック ( クロック数 )


コアクロックとは 「 車の速度 」 のようなもので、


どれくらいの速さでデータを処理できるのか


がわかります。

クロック数とは、CPU について説明した際も出てきましたが、これと同じものと考えて問題ありません。( CPU を選ぶ 7 つ のポイント

また、「 コアクロック 」 と記載されていますが、ここでの コア とは GPU のことを指しています。つまり、「 GPU の クロック数 」 ということですね。


CPU と GPU の違いは、CPU がパソコン全体の計算処理をする脳だとすると、GPU は映像に関する計算処理を CPU の代わりに行う脳だと考えるとわかりやすいと思います。

CPU 一人だと大変なので、専門の職人さんに手伝ってもらうようなものですね。この職人さんが、どれくらいの速さで計算処理できるのかを表したものが


クロック数 ( 動作周波数 )


と呼ばれるもので、「 875 MHz 」 とか 「 1046 MHz 」 といった形で表記されます。

この数字が大きければ大きいほど処理が速くなるので高性能と言えるわけです。


ただし、コアクロック 以外にも以下の メモリ容量 や メモリバス幅 などといった、他の要素も考慮しなければなりません。

つまり、コアクロック数 のみで性能を判断することはできないので、総合的に考慮しなければならないということですね。

ちなみに、コアに関連して


プロセスルール ( 製造プロセス / プロセス )


というものを目にするかもしれませんが、これは半導体の回路線幅を表しています。

わかりやすく言うと、GPU の内部がどれだけ細かく作られているかを表したもので、「 80 nm ( ナノメートル ) 」 とか 「 65 nm 」 といった単位で表記されます。

細かくなればなるほど 小型化 や 速度性能の向上 が図れるので、数字が小さいほど高性能だと思って構いません。

選ぶ際にはここまで気にする必要はありませんが、余裕があれば一つの指標として使ってみると良いかもしれませんね。


3.コアブーストクロック ( Boost )


コアブーストクロックとは 「 車のアクセル 」 のようなものです。たくさんのデータを処理するときに、アクセルを踏んで


GPU の処理速度を加速させる機能


ですね。これを


ブーストクロック


と言い、対照的に先ほど上で出てきた 2 のコアクロックのことを


ベースクロック


と言ったりもします。たとえば、


  • ベースクロック : 1020 MHz
  • ブーストクロック : 1085 MHz


となっていたら、


「 アクセルを踏んだ時に 1085 MHz までクロック数を上げられます 」


ということ意味しています。

これは CPU の 「 ターボブースト 」 と同じようなものなので、詳しく知りたい方は 先ほど上で紹介した CPU の記事を参考にしてください。


4.メモリ容量


メモリ容量とは 「 車の大きさ 」 のようなもので、


どれだけ荷物を詰め込めるか


がこの大きさによって変わります。

ちなみに、この容量は 「 1024 MB 」 とか 「 1536 MB 」 といった数字で表されますが、数字が大きいほど容量も大きいということです。


まずはメモリの役割について簡単に理解してみましょう。

パソコンにメモリが搭載されているように、グラフィックボードにも専用のメモリが搭載されています。

では、パソコンのメモリはどのような働きをしていたでしょう?

あなたがデータをスムーズに扱えるように、手助けをする役割を担っていましたね。( メモリの種類と性能の違いと選び方は?

グラフィックボードのメモリも同様に、画像 や 映像 などをスムーズに表示できる手助けをしてくれます。このとき重要になるのが 容量 です。

なぜ容量が重要なのか、その仕組みについて簡単に説明します。


GPU は、ディスプレイに表示するためのデータを計算処理して、映し出すための準備をしますが、このデータをどれだけ溜められるかがメモリの大きさによって変わります。メモリを バケツ だと考えるとわかりやすいと思います。

バケツの容量が大きければ、頭脳が計算し終えたデータをたくさんの溜めることができます。すると、ディスプレイにどんどん表示しても、まだストックがたくさんあるので、映像も滑らかに表示させることができるわけです。

一方、容量が小さいと、ストックをそんなに溜めておけません。ストックを使いきってしまうと、


「 まだ計算が終わってないから、ちょっと待って 」


とまごついてしまいます。

そのため動作が不安定になったり、表示された画像の一部が抜けてしまうなどの原因になるわけです。

なので、大容量データを扱うのであれば、メモリ容量も大きめのものを選んでおいた方が安心だと言えます。


ちなみに、グラフィックボードに搭載されているメモリのことを


  • グラフィックスメモリ ( graphics memory )
  • ビデオメモリ ( video memory )
  • VRAM ( video RAM )


と言ったりもするのですが、全て同じ意味で使われます。


一方、VRAM を使わずにパソコンのメインメモリーを使うグラフィック機能のことを


オンボードグラフィック


と言います。( オンボードグラフィックの種類と性能の違いは?

これはグラフィックボードに比べると機能は劣りますが、パソコンで 3D などを扱わないのであれば、こちらでも問題ないと思います。


5.メモリクロック


メモリクロックとは 「 車の速度 」 のようなもので、


メモリが どれくらいの速さでデータを処理できるのか


がわかります。

「 5000 MHz 」 とか 「 7000 MHz 」 といった形で表すのですが、コアクロックと同様に数字が大きければ大きいほど処理速度が速くなるので高性能と言えます。

先程のコアクロックも 「 車の速度 」 と例えましたよね。速度に当たるものが 2 つ も存在します。。なぜなのか?


それは先程も説明したように、コアクロック単体でグラフィックボードの性能を判断できないからです。

つまり、グラフィックボードには 「 メモリ容量 」 や 「 メモリクロック 」、「 メモリバス幅 」 などいろいろな要素があるので、これらを一緒に考慮していかなければ判断できないということです。

ちなみに、このあたりが判断できなくても簡単に高性能のパソコンを選べるところもあります。これについては記事の下で紹介します。


6.メモリバス幅 ( バス幅 )


メモリバス幅とは 「 高速道路の車線 」 のようなものです。

たとえば、高速道路が 1 車線 であれば、どんなに早いスポーツカーが走っていても前の車が遅ければ、そのスピードに合わせなければなりませんよね。

でも、2 車線 であれば、速い車は追い越すことができます。

つまり、高速道路の幅によって、通過する 車 ( データ ) の量にも差が出てくるわけです。

もっとわかりやすく言うと、


メモリが一度にどれくらいの量のデータを送れるのかがわかる


のが メモリバス幅 というわけです。

この幅を表したのが 「 128 bit 」 とか 「 384 bit 」 といったもので、数字が大きいほど大容量のグラフィック表示でも滑らかに表示させることができます。


7.解像度


解像度とは、


ディスプレイに表示したときの映像の美しさを左右するもの


です。

「 2,560 x 1,600 」 とか 「 4,096 x 2,160 」 といった形で表されますが、この値が大きいほど自然に近い美しい映像を表示できます。

逆に値が小さいほど、文字 や 映像 にギザギザの角ばったラインが表れるようになります。

ちなみに、このギザギザを


 ジャギ


と言います。

ラインを極力滑らかに表示したいのであれば、解像度の高いものを選ぶといいかもしれません。


8.入出力ポート ( I/O ポート )


これは ディスプレイとパソコンを繋げるケーブルの差し込み口 のことで、


どの種類のケーブルが使えるのか


がわかります。

ちなみに、以下のようなものがあります。


  • DVI
  • HDMI
  • VGA
  • DisplayPort


あなたの使いたいケーブルに対応しているかを確認しておきましょう。ケーブルについては、




でわかりやすくまとめましたので、こちらを参考にしてください。


9.API


API とは 「 車の免許 」 のようなもので、あなたが使う


画像編集 や 動画編集 のソフトウェアに GPU が対応しているか


がわかります。

主にグラフィック系の製作をしている人に関わってくるものですね。


  • DirectX
  • OpenGL
  • OpenCL


といったものがあります。

詳しくは 『 API ってなに? 』 でまとめますので、こちらを参考にしてください。


以上 9 つ のポイントについて簡単にまとめました。

選ぶ際にはこれらの点を考慮して選ぶ必要があるのですが、グラフィックボードは結構ややっこしいので難しくてよくわからない人も多いかもしれません。

目安としては、3D ゲーム を楽しみたいのであれば


  • コアクロック
  • メモリ容量


を重視するようにして、DVD や Blu-ray などの動画を楽しみたいなら


  • メモリ容量
  • メモリクロック
  • メモリバス幅


を重視すると良いかもしれません。

でも、もっと簡単にグラフィックボード搭載のパソコンを選びたい人は、DELL の直販サイト で買うようにすると目的に合ったパソコンを快適に見つけられると思いますよ。

なぜなら、ゲームをするための専用のパソコンから、クリエイティブのプロが使う本格的なものまで幅広く用意されているからです。




「 動画像の編集 」 や 「 ゲーム 」 に適した デスクトップ PC や ノート PC が豊富に用意されていますし、Precision シリーズにおいては「 CG作成 」 や 「 CAD 」 に最適な製品を手軽に選べるのが魅力です。多様な中から選べるので、満足のいくパソコンを簡単に見つけられると思います。

グラフィックボードの選択肢もかなり絞られるので、悩むことなく目的に合ったものをシンプルに選べるでしょう。比較的安価な価格で手に入れられるのも嬉しいですね。

パソコンの購入を考えている方は、選択肢の一つに入れておくと良いかもしれません。ちなみに、DELL 製品の購入については、




でまとめましたので、こちらで理解を深めてみてください。


また、綺麗な 映像 と 音 で動画や DVDなどを楽しみたいのであれば、東芝 か 富士通 のパソコンを選ばれると良いかもしれません。




東芝製のパソコンは、テレビの REGZA ( レグザ ) 技術が使われている製品が多いことで知られています。そのため、昔から映像は非常に綺麗なのですが、2014年から 「 HDMI 4K出力対応 」 の製品も発売されています。4K の圧倒的な美しさをパソコンでも楽しめるので、映像と音にこだわりたい方はこちらを選択肢に入れておくと良いかもしれません。( 東芝パソコンの特徴は?

富士通の ESPRIMO FHシリーズ は、Full HD 液晶に加え、Pioneer 製のスピーカーを搭載していて画質・音質共に高品質のものを快適に楽しめます。( 富士通パソコンの特徴は?

直販サイトからだと、メーカーに直接注文してオーダーメイド のパソコンを手に入れられる


カスタム注文 ( カスタムメイドモデル )


を選べるので、費用を抑えて納得のいくものを選ぶことができます。

基本的な知識があれば初心者でも気軽に購入できるので、この際にきちんと学んで理解して、納得のいくパソコンを手に入れてみると良いかもしれません。詳しくは、




でまとめましたのでこちらを参考にしてください。

グラフィックボードの選び方と注意点についてはこんな感じです。あなたの探しているピッタリのパソコンを探してみると、その後のパソコンの使い勝手も変わってくると思います。


パソコンを賢く選んでみよう


  1. 初心者のPC購入!選び方のポイントと注意点は? お勧め
  2. パソコン の種類と選び方は?
  3. OS の種類と選び方は?
  4. 各パソコン メーカー の特徴と選び方は?
  5. スペック構成を考えて、賢く選んでみよう お勧め

インターネット回線も、賢く使ってみよう






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