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ディスプレイの基本!コントラスト比の選び方と注意点は?


『 コントラスト比の違いを比較して選んでみよう 』


前回の記事では輝度について説明しましたが、その際にコントラスト比というものも一緒に考えなければならないと説明しました ( 輝度の選び方と注意点は? )。

でも、コントラスト比がどういったものなのかよくわからない人も多いかもしれません。 ← 私


そこで今回は、このコントラスト比についてまとめました。( 最終更新:2015年10月 )


コントラスト比ってなに?


コントラスト比とは、ディスプレイ画面に表示される画像や映像などの


最も明るい部分と最も暗い部分の輝度の差が、どれくらいあるのかを比率で表したもの


です。

明るい部分というのは 白色 ( 最大輝度 ) で、暗い部分というのは 黒色 ( 最小輝度 ) のことです。

この明暗に、どれくらいメリハリをつけられるのかを数値で表したのがコントラスト比というわけです。


たとえば、あなたが友人の結婚式に参加して、新郎新婦と一緒に撮ったデジタル写真を自宅の液晶ディスプレイで見たとしましょう。

綺麗な写真だと感じる理由にはいろいろな要素がありますが、その一つにウェディングドレスの白色と礼服の黒色が、それぞれくっきりと鮮やかに表現されている点が挙げられます。これを左右するのがコントラスト比です。

映画を観ているときも同様に、光が当たっている明るい部分と影の暗い部分の明暗がくっきりと表現されていたり、主人公が太平洋の真ん中で見上げた暗い夜空と星の輝きなどが鮮明に表現されていたら綺麗だと感じると思います。こうした点もコントラスト比が関係してきます。

もし、これらの点も重視してディスプレイを使いたいのであれば、コントラスト比の性能も確認して選ぶようにすると良いかもしれません。

では、どのように確認したらいいと思いますか?


次は、このことについて見ていきましょう。


コントラスト比の確認の仕方は?


このコントラスト比は 「 500 : 1 」 とか 「 1000 : 1 」 といった形で表記されます。

左側の 「 500 」 や 「 1000 」 の数値が白を意味していて、右側の 「 1 」 の数値が黒を意味しています。つまり、


黒を基準として、どれくらい白を明るく表示できるのかを数値で表している


わけですね。

この比率が高いほど、明暗の差が出て くっきりと鮮やかに表現できるので高性能と言えるわけです。

そのため、選ぶ際は比率の高いものを選んだ方が良いということになりますが、単純に比率だけで判断するのはよくありません。

なぜだと思いますか?


では、この理由について選ぶ際の注意点なども踏まえて一緒に見ていきましょう。


コントラスト比を選ぶ際の注意点は?


注意しなければならないのは以下の 3 つ です。


  1. 比率であることに注意
  2. ダイナミックコントラスト比との区別
  3. バックライトも確認する


それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。


1.比率であることに注意


まず最初に注意しなければならないのは、この数値は 「 比率 」 であるという点です。

たとえば、最大輝度が 1000 cd/m2 で、最小輝度が 1 cd/m2 であれば 「 1000 : 1 」 となります。

では、最大輝度が 500 cd/m2 で、最小輝度が 0.5 cd/m2 の場合はどうでしょう?

こちらも同様に 「 1000 : 1 」 となってしまいます。

つまり、最大輝度が高くなった場合と、最小輝度が低くなった場合の両方でコントラスト比が向上してしまうということです。

そのため、


比率だけで判断せず、最大輝度や最小輝度の具体的な数値も一緒に確認してから判断する


と失敗も少ないと思います。

もっとわかりやすく説明すると、あなたが 250 cd/m2 と 400 cd/m2 のディスプレイの どちらにしようか迷っていたとしましょう。共にコントラスト比が 「 1000 : 1 」 だった場合は、


  • 最大輝度 : 最小輝度 = 250 : 0.25
  • 最大輝度 : 最小輝度 = 400 : 0.4


となり、後者の最小輝度の方が高いことがわかります。つまり、黒色が若干明るくなることを意味しているわけです。

これ位の数値の差であれば大差はないと思いますが、最大輝度のより高い製品と比較した場合は差も大きくなってくるので、黒の引き締まり感が弱いと感じるようになるかもしれません。

もし、写真や動画などの編集をしたり、映画やゲームを楽しむ際に黒色の表現にこだわりたいのであれば、こうした点も考慮しておくと失敗も少ないと思います。


一方、文書作成や Web 検索のみで使うのであれば、コントラスト比が高すぎると逆に使いにくいと感じてしまうかもしれません。

なぜなら、背景の白と文字の黒がくっきりと表現されると目が疲れやすくなるからです。

眩しい白い光を近距離で直視しながら文章を長時間読み書きするのは辛いので、文書作成や Web 検索を中心に使うのであれば、あまり高性能の製品を選ぶ必要はないと思います。

でも、同じディスプレイで映画を観たり、写真や動画の編集も行うのであれば、コントラスト比の高いものを選ぶようにして、文書作成のときはコントラストを調整をして使うようにすると良いかもしれません。

多くの製品で 「 テキストモード 」 「 シネマモード 」 「 フォトモード 」 など、それぞれの使い方に適した設定が用意されているので、こうしたものを利用するとコントラスト比だけでなく輝度や色調も一緒に変えられるので便利ですよ。


となると、予め高性能のものを買っておこうという気持ちになるかもしれません。この判断は間違ってはいないと思いますが、数値があまりにも大きいものには注意しなければなりません。

なぜなら、数値に ダイナミックコントラスト比 と呼ばれるものが表記されていることがあるからです。

次は、この点について見ていきましょう。


2.ダイナミックコントラスト比との区別


ダイナミックコントラスト比 も コントラスト比 と同じ概念なのですが、測定方法に違いがあります。

どのような違いがあるのかというと、コントラスト比では画面の最も 「 明るい部分 」 と 「 暗い部分 」 を測定するのに対し、ダイナミックコントラスト比では、明るい部分ではバックライトを使用して輝度を高くしてから測定し、暗い部分では輝度を低くしてから測定します。

そのため、同じディスプレイでも コントラスト比 と ダイナミックコントラスト比 では数値が全く異なります。


たとえば、コントラスト比では 「 1000 : 1 」 「 3000 : 1 」 といった数値が多く見られますが、ダイナミックコントラスト比では 「 10000 : 1 」 「 100000 : 1 」 のように非常に大きな比率で表記されるようになります。

バックライトを消して測定したものの中には、ダイナミックコントラスト比が 「 無限大 」 と表記されるものもあります。

この測定方法に少し違和感を感じませんか?


真っ暗な宇宙空間を映し出しているのであればバックライトを消しても構わないのかもしれませんが、星が一つでも瞬いていたらバックライトをつけなければなりません。となると、この表記では判断できませんよね。

また、白を強調させるために最大輝度で映し出すと、バックライトの明るさを強くしなければなりませんが、この場合は前述の礼服と同様に暗い部分も一緒に明るくなってしまうので、引き締まった深みのある黒にはならずに薄い黒色になってしまいます。これを


黒浮き


と言うのですが、本来は漆黒の闇を表現するシーンでも、色あせた黒で表現されてしまう可能性があるわけです。

これではせっかくの映画鑑賞も白けてしまいますし、写真や動画の編集をする際も色を正確に確認することができなくなってしまいます。


実際に仕様欄を見てみると ダイナミックコントラスト比 で表記されている製品が多く見られるのですが、必ずコントラスト比を確認してから選ぶように しましょう。

もし、コントラスト比が表示されていないのであれば、表記されているものの中から選ぶのが無難だと思います。

これがコントラスト比を選ぶ 2 つ目のポイントです。では次に、3 つ目の注意点についても見ていきましょう。


3.バックライトも確認する


コントラスト比と輝度の性能を左右する要素にバックライトがあります。

可能であればこれについても確認しておくと良いのですが、これについては 『 駆動方式 』 でまとめますので、こちらを参考にしてください。


コントラスト比を確認する際は、これら 3 つ の点に注意して選ぶようにすると納得したものを選びやすくなると思います。

尚、前回の輝度の記事でも説明しましたが、パソコン用ディスプレイではそんなに高い輝度は必要ないので、一般的な使い方をしているのであれば 250 cd/m2 ~ 400 cd/m2 程度のものを選ぶことになると思います。

これをもとに先述の 「 1.比率であることに注意 」 で説明した方法で最小輝度を比較するようにすると、納得のいくディスプレイを選びやすくなるはずです。


ただし、使用目的や部屋の明るさによっても見え方は変わりますし、それによって快適に感じるかどうかも違ってきます。

そのため、コントラスト比や輝度にこだわるのであれば数値だけでは判断せず、実際に自分の目で見た方が正確に判断できると思います。

というわけで、私も実際に複数の大手家電量販店に行って見てきたのですが、残念ながらパソコン用ディスプレイの展示はとても少なくてあまり比較はできませんでした。。電源すら入れていないものも多かったので結局意味はなかったです。

このように確認できない場合も多いかもしれませんが、上記で説明したことをもとに比較していくと、予想していたのと大きく異なるといった失敗も少なくなると思います。

ポイントを押さえて、あなたの使い方に合ったものを選ぶようにすると良いかもしれません。

参考にしてください。


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プロフィール

rino

Author:rino
あなたには損をしないための最低限の知識がありますか?私は、勉強不足や経験不足から失敗したり、損をしたり、恥ずかしい思いをしたりしたことが多々あります。苦い経験を振り返ってみて気付いたことは、少しでも学んでおけばそうした経験は避けられたというシンプルなものでした。このブログでは、普段の生活の中で損をしないための情報を、できるだけわかりやすく紹介してみたいと思います。同じようなことで悩んでいる方がいらしたら、参考にしていただければ幸いです。

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