知らないと恥をかく一般常識の壁

病気の基本!強い不安を感じる社会不安障害(SAD)とは?!


『 社会不安障害について理解してみよう 』


誰でも多少の緊張や不安を感じることがあると思います。

しかし、これが過剰になると日常生活に支障が出てしまうことがあります。

これは性格の問題もあるかもしれませんが、あまりにもひどい場合は病気の原因が考えられます。その病名が社会不安障害というものです。


そこで今回は、この病気についてまとめました。( 最終更新:2007年12月 )


社会不安障害ってなに?


多くの人の前で発表をしたり、初対面の人と会うときは誰でも多少の緊張や不安を感じると思います。

しかし、普通の人以上に 強い不安 を感じたり、それらの状況を避ける ことで日常生活や仕事に支障をきたしてしまうことがあります。

これが、


社会不安障害 ( SAD: Social Anxiety Disorder )


です。

この病気になると、普通の人が それほど緊張しない状況で過剰な不安状態に陥り、それが深刻な恐怖感となって生活の上でも深刻な影響が現れるようになってしまいます。

たとえば、


  • 会議など人前で意見を言ったり報告をする
  • よく知らない人と挨拶や会話をかわす
  • 権威者 ( 上司や先生 ) と話をする
  • 人前で電話をかける
  • 人前で字を書いたり、仕事をする
  • レストラン、喫茶店、居酒屋等で飲食をする
  • サークル、PTA などのグループ活動に参加する
  • 人がたくさんいる場所に行く
  • 自分を紹介される
  • 来客を迎える
  • 人と目を合わせる


といったことに対して過剰な不安や恐怖を抱いてしまい、


  • 頭が真っ白になる
  • 手が震える
  • 声が振える
  • 赤面する
  • 顔が引きつる
  • 嘔吐感が出る


といった症状が出てきます。

それだけでなく、


  • 「 失敗したらどうしよう 」
  • 「 恥をかいたらどうしよう 」
  • 「 声や手がふるえたり、赤面したり、顔がひきつってしまったら、他の人に気づかれて恥ずかしい思いをするのではないか 」


といった強い不安を抱き、それを他の人に気づかれたくないと感じることで、


不安のもととなる状況を避けようとして、会社や学校へ行けなくなったり、家に閉じこもる


といった行動をとってしまいます。


発病しやすい年齢は?


社会不安障害は発病年齢が とても低い病気です。一般的に、


10 代半ば ~ 20 代前半


が多いとされています。また、性別では男性より女性が多い傾向にあるようです。


対人恐怖症とは違うの?


対人恐怖症の一部の症状を取り上げたものが社会不安障害です。対人恐怖症をさらに細かく分類したものの一つと考えるとわかりやすいと思います。


どんな人が社会不安障害に なりやすいの?


患者の特徴としては以下のことがあげられます。


  • 真面目である
  • 自分への要求水準が高い
  • 自分に自信が持てない
  • 他人の評価を気にする
  • 劣等感が強い
  • 他人の評価に敏感である
  • 人前で恥をかくのではないか、変な人と思われるのではないかと強く心配する


一般的に、これらの項目に当てはまる方は社会不安障害にかかりやすいと言われています。

ただし、この病気は自覚症状がないことが多く、


「 きっと内気な性格だからだ 」


思い込んで治療を受けない人が多いようなので注意が必要です。

社会不安障害を発病すると、他の精神疾患を併発する割合が 7 割を超えると言われています。他の精神疾患とは


  • うつ病
  • パニック障害
  • アルコール中毒


などです。

この病気の症状があらわれているのは 「 性格のせい 」 ではなく 「 病気である ということを理解して、早めに精神科や心療内科などの専門医の診断を受けることが大切です。

病院に行くのに抵抗がある方は、インターネットで簡単にチェックできるものもあるので利用してみましょう。


この病気は以前はまれな病気でと考えられていました。

しかし、海外の調査報告では、全人口の 約 10 ~ 15 % の人が病気にかかっているというデータもあり、決してまれな病気ではないと認知されてきています。


社会不安障害の原因は?


原因として考えられているのは、前述で説明したように 「 失敗しないだろうか… 」 とか 「 自分は変な人に見えていないだろうか… 」 など、


ごく自然な日常行動に強い不安感を感じてその状況を避けてしまい、さらに症状を悪化させること


と考えられています。

そして、このような心理状態になってしまう原因として


脳内物質の働き


が関係しているとされています。


社会不安障害には種類があるの?


社会不安障害は感じる不安の強さによって以下の 3 つのタイプに分類されています。


  • 全般型
  • 非全般型
  • 限局型


それぞれの違いは、


  • 全般型: ほぼ全ての社会的状況において強い不安を感じる
  • 非全般型: 2 ~ 3 の社会的状況において強い不安を感じる
  • 限局型: 1 つの社会的状況において強い不安を感じる


です。

なお、全般型の患者の発症原因は 「 遺伝的要因 」 が強く、発症年齢が低い傾向にあると言われています。  


どんな治療法があるの?


治療法には、大きく分けて 2 つあります。


  1. 薬物療法
  2. 認知行動療法


実際の治療では、この 2 つの治療法を併用して行うことが多いようです。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。


1.薬物療法


前述でも説明しましたが、この病気の原因は脳の機能障害と考えられています。

セロトニン神経系 と ドーパミン神経系 というものがありますが、これらの機能障害によって発症すると考えられています。

海外では早い時期から薬による治療の研究が盛んに行われていて、既にパロキセチンなどの治療薬も承認されています。

一方、日本では社会不安障害という病名で厚生労働省に承認されている薬はないようです。そのため、


  • 抗うつ薬
  • 抗不安薬


などを使って治療が行われているのが現状です。

現在いくつかの薬の治験が、社会不安障害 ( SAD ) という病名で承認を受けるために行なわれています。


2.認知行動療法


認知行動療法は、精神療法の中でも重要と考えられている治療法ですが、日本ではあまり知られていません。

ソーシャルスキルトレーニング ( 社会技術訓練 ) などの方法を用いて、実際に恐怖を感じる場面に直面したときに感じる不安感を自分自身でコントロールできるようにするのが目的です。患者自身もかなり努力しなければなりません。

そのため、認知行動療法では問題点を順番に洗い出していき、解決できそうな問題や患者が大きな不安を感じないような小さな問題から順番に解決していくという方法がとられています。


余談ですが、普段からストレスを溜めないようにして睡眠を十分に取り、不安を少しでも少なくするよう努力することも大切です。


社会不安障害についてはこんな感じです。

専門家ではないので違っている部分もあるかもしれません。詳しくは精神科や心療内科で相談してみることを お勧めします。

参考にしてください。


社会不安障害についての本を読んでみよう






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プロフィール

rino

Author:rino
あなたには損をしないための最低限の知識がありますか?私は、勉強不足や経験不足から失敗したり、損をしたり、恥ずかしい思いをしたりしたことが多々あります。苦い経験を振り返ってみて気付いたことは、少しでも学んでおけばそうした経験は避けられたというシンプルなものでした。このブログでは、普段の生活の中で損をしないための情報を、できるだけわかりやすく紹介してみたいと思います。同じようなことで悩んでいる方がいらしたら、参考にしていただければ幸いです。

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